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特集アーカイブ 5時台特集

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2017年6月1日

こころの歳時記 6月 ~美しい自然でつづる日本の四季~

取材先 / 伊雜宮、伊勢神宮(内宮)、神宮宮域林、
志摩市農家、岩船寺など
所在地 / 三重県志摩市、伊勢市、名古屋市、
京都府木津川市など各地
連絡先 / 伊雜宮と伊勢神宮は神宮司廳(非公開)

 このコーナーは6月の歳時記を、伊勢神宮の神事や「俳句」、「やまと言葉」と共に、映像で表現しようと試みた「映像歳時記」。
今年の6月5日は二十四節気の芒種(ぼうしゅ)。芒種の芒とはノギ(イネ科の実の先にある糸のようなもの)の事。つまり「芒種」とは稲などの穀物の種撒きや植え付けに適した季節のことで、日本では「田植え」に適した頃。
伊勢神宮(内宮)の別宮の一つ、志摩市磯部町の伊雜宮では、毎年6月24日に日本三大田植祭りの一つ「磯部の御神田(おみた)」が行われ、古式ゆかしい菅笠姿の早乙女たちが田楽に合わせて早苗を植える。
昔ながらの田んぼには、絶滅危惧種のタガメを始め、カイエビやホウネンエビなど多種多様の生きものが生息する(※注:神宮御料田ではない)。
6月を代表する花は日本原産のアジサイ。ガクアジサイがその原種と言われている。(アジサイの咲くお寺は、京都府木津川市の「岩船寺」で撮影した資料映像。ガクアジサイは神奈川県三浦半島。ヤマアジサイは愛知県豊田市。)
6月中旬、伊勢神宮では、神嘗祭と並ぶ由緒ある神事「月次祭(つきなみさい)」が行われる。
この時期、神宮の森など広葉樹の深い森では尾羽が長く美しい夏鳥のサンコウチョウの子育てが行われる。
今年の6月21日は二十四節気の「夏至」。一年で昼の時間が一番長い日。
この頃、街中では野生のランの一種ネジバナが見られ、野山では美しいササユリが咲く。また、夏至の頃は梅雨の最中であることが多く、ゲンジボタルの最盛期で、自然豊かな里山では、ホタルの乱舞が見られる。