国内最大級のM9を記録した東日本大震災。震源域の断層のずれは、南北約400キロにのぼり、これまでの想定をはるかに超えるものだった。最新の観測機器と超高性能コンピュータを駆使した研究でさえ自然の”潜在力”を予測出来ず、研究者達は一様に”反省の弁”を述べる。しかし、意外にもそうした大地震への警鐘は、先人達が色々な形で残していた・・・。
 過去に学び、未来に活かす・・・。今こそ、防災を真剣に考える時である。
 東海・東南海・南海地震の3連動地震が起きると東海地方はどうなるのか?例えば名古屋の南部では、『激しい揺れで堤防などが損壊、液状化が起こったあとに数メートルの津波が街を襲う・・・』こんな時だからこそ、研究者も外れることを恐れず私達に警告を発する。
 地震防災が専門の名古屋大学・福和伸夫教授も、「1000年に一度の巨大地震の世紀に突入した」と話し、あらゆる”備え”の必要性を訴える。