両親の想いがひとつの奇跡を生み出した・・・ 実話に基づく感動のヒューマンストーリー、ここに誕生!

 脚本は、愛の劇場『ママまっしぐら!』シリーズやドラマ30『冗談でしょッ!離婚予定日』や『ママ!アイラブユー』でおなじみの渡辺典子。この番組はCBCテレビが2002年に放送した地元の感動ニュースをドラマ化したものだ。
 どこにでもいる夫婦が、心臓病の我が子を救うためにつくったもの・・・。それは国内初の日本人サイズの心臓補助医療器具だった。医療の世界には全くの素人の両親が、我が子を救いたい一心で、ゼロから開発した「IABPバルーンカテーテル」(*)は、現在までに約5万人もの命を救っている。少女は23歳で他界するまで、苦しさに負けず、短かった人生を全うした。時には人を励まし精一杯生きた彼女の姿は、殺伐とした現代社会に多くのことを問いかける。親子の絆、人との絆、人を思いやる心、そして決してあきらめないことの大切さを描くヒューマンドラマだ。
 演じる俳優達にも豪華な顔ぶれが揃った。ヒロイン・平井佳美役には、トップアイドルの枠を超えて活躍の場を広げる松浦亜弥。カテーテルを開発した奇跡の人、父親の平井信彦には大人の落ち着きと渋さが魅力の宅麻伸。そして、佳美の憧れの女性でもあった母・平井京子を大女優・高橋惠子が演じる。さらに、佳美を支え続ける心優しい青年・杉原博司役には、新進俳優として活躍中の中村俊太が熱く命を吹き込んでいる。

(*)・・・株式会社東海メディカルプロダクツ(1981年(昭和56年)設立)が、1989年(平成元年)、心筋梗塞などの心臓医療に不可欠なIABPバルーンカテーテルを日本人の心臓・血管サイズにあった国産第一号の開発に成功。これにより医療現場でのバルーン破裂や合併症などの事故率は数十分の1に低下したと言われている。需要の少ない子供用でもコストを度外視し緊急医療に備えている。