一五一会

名古屋のライバル局出身の平岡敏治氏(現ウェブ・ソーシャルメディアプランナー/ライター)が、CBCの制作番組を見て思ったことを自由に書き、約20年前の採用試験において彼を書類選考で落としたCBCに対して、ある種の御礼をするコラムである。

<コラム>ついに料理本まで…ペンギンズ・ノブオが作る絶品『こつまみ』 “ひと手間”は万事を変える

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<コラム>ついに料理本まで…ペンギンズ・ノブオが作る絶品『こつまみ』 “ひと手間”は万事を変える
【コラム:ナゴヤ東新町 一五一会】

 40歳を機に色々な面で生き直している私は、小学校の家庭科以来の料理を始めた。

 家にいる時は、ほぼテレビがついているアダルト世代。戯れに、たまたま見た料理番組のマネをして作ってみることもある。と言っても料理ガチ勢ではないので、メモの用意をして見ているわけもなく、後からネットでレシピを確認して足りない材料を買いに行くというスタイルだ。

 ちなみに、これまでで最もうまく出来たのは、確か週末の正午前にやっている番組で紹介されていた「海鮮麻婆豆腐」。ひき肉のかわりに冷凍のシーフードミックスを使うやつである。

 特有の臭みをとるため食塩水にさらして解凍するところまではスタンダードだとして、その番組レシピのポイントはシーフードミックスを包丁でみじん切りし、ひき肉状態にすることだった。

 そのままフライパンにドーンでもいけるとは思うのだが、確かにこの“ひと手間”の向こう側には幸せな味が待っていた。

 そんなマネしたくなる料理が、毎週見ている名古屋・CBCテレビのバラエティー『本能Z』に突如現れた。

よもやの新機軸に見ているこちらが戸惑ったが、さすがは半世紀以上『3分クッキング』を放送してきたCBC。番組での料理の段取りや見せ方には抜群の安定感があった。

 披露された料理のうち、頭一つ抜けていたように感じたのは、ペンギンズのノブオさんによる、お菓子をアレンジした「こつまみ」。晩酌の際に食べていた「おつまみ」をお子さんが羨ましそうに見ていたことに着想を得たのだという。

 子供のためだから「こつまみ」。ネーミングも秀逸なうえに、字幕スーパーで出ていた「今すぐ出来る絶品レシピ」という言葉に嘘偽りがなかった。

 中でも「爽やか梅チキン」は大葉の上に叩いた梅を塗り、その上にベビースターラーメンを乗せ、巻いて食べるだけ。

 また「あざやかうまい棒」は、うまい棒にあいている穴にアスパラガスや細めに切ったパプリカを刺して食べるだけというお手軽感。どちらも、家庭で親子が楽しく作って美味しく食べる姿が目に浮かぶし、書籍化までされたというのも納得である。

私が思うに、人生は面倒くささとの闘いだ。

 何でも楽に、手短に、最短距離を進みたい私が全くすることの無かった「料理」は、その代表格。

 だが会社勤めをやめて収入が不安定な中、そのまま外食生活を貫いてしまうと破産への最短距離を突き進むことになる。私はついに、ただの冷蔵庫置き場兼食糧庫だった台所に立ったのだった。生きるために。

 残念ながら料理の楽しさは、未だ1ミリも分からない。しかし、面倒くささに打ち勝って“ひと手間”かければ、付加価値の上昇が望めることを学ぶきっかけにはなった。私が作った海鮮麻婆豆腐の「ひきシーフードミックス」もそうだし、『本能Z』でのペンギンズ・ノブオさんの「こつまみ」に至っては、“ひと手間”が魅力そのものと言ってもいい。

そう、話が逸れたが、私がマネをして作ってみようと思い立ったのは、そのノブオさんが最後に紹介していた「石焼チキンあんかけ」。

 市販のチキンラーメンを使った“簡単絶品ラーメン”らしく、水と野菜と片栗粉で作ったあんを麺にかけるだけながら、見るからに間違いなく美味しさが保証されていた。

 放送翌日の昼、冷蔵庫を開けると映像で見た野菜はだいたい揃っている。チキンラーメンの買い置きもあった。これは行くしかない。

 ただ、料理下手な私にとって「片栗粉」は最大の宿敵。

 水との割合やタイミング、火加減などを間違えやすく、かつて鍋の中から入れた覚えのない透明の塊が出てきて、うおぉっとなったこともある。

 やはりここは慎重にレシピを確認しようと、『本能Z』の番組HPを検索。しかし、2月21日正午時点でそこにあったのは、前夜に放送していた番組の見どころの列記のみだった。

“ひと手間”で満足度が高まるのは、なにも料理に限ったことではない。


平岡敏治(ウェブ・ソーシャルメディアプランナー/ライター)

画像:絶品レシピ大公開!夜食スペシャル(c)CBCテレビ(25日10:46)

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