糖化

2019年10月13日(日)放送 【第375回】
糖化

サマリーSummary

ゲスト:川合俊一
ゲンキスチューデント:木下桜
ゲンキリサーチャー:なすなかにし
ドクター:森田祐二
気になるシミやシワ、そしてくすみ。その原因は、「糖化」にあるかもしれません。身体を焦がす「糖化」は、見た目を老けさせるだけでなく、骨粗しょう症や、動脈硬化のリスクも高めてしまいます。そこで今回は、「糖化」の基礎と対策法をご紹介します。

糖化の基礎知識

・糖化について
糖化とは、たんぱく質とブドウ糖が結びつく事で作られる「AGE」という老化物質が、体内に蓄積して老化が進む現象の事を言います。

・糖化による身体への影響
糖化が起こると、肌が茶色く変色し「シミ」や「くすみ」に。柔軟性も失われるため「シワ」「たるみ」につながります。また、骨の柔軟性を維持するコラーゲンが糖化すると、将来骨粗しょう症になる恐れが。さらに、血管の糖化が進むと動脈硬化のリスクが高まります。

糖化を進める食生活

・糖質の摂りすぎ
摂りすぎた糖質が体内でブドウ糖になり、たんぱく質と結合すると老化の元凶であるAGEが生まれます。そのため、甘いデザートや麺類・丼ものなどの食べすぎには気をつけましょう。

・揚げ物
高温での調理はAGEを増加させます。なかでも高温で揚げるトンカツやからあげなどは要注意メニュー。茶色くなっている衣は、食べ物自体がAGE化した状態だからです。糖化の事を考えた場合は、蒸したり茹でたりする調理法がオススメです。

・お酒
お酒も糖化が進む原因。アルコールを分解した時にできるアセトアルデビドがたんぱく質と結合し、AGEが生まれます。

~糖化の加速を防ぐために~
食品中のAGEをなるべく摂取せず、血糖値の上がらない食生活を続ける事が大切です。また、ウォーキングのような有酸素運動を食事の1時間後に行うと、血糖値の上昇を抑え、糖化を予防できます。

自宅でできる糖化予防法

・とんかつのAGEを減らすポイント
とんかつを食べる際は、大根おろしと紅たでを載せていただく「紅たでおろしトンカツ」がオススメです。「紅たで」は、お刺身の脇によく添えられている薬味で、糖化防止作用のあるヒペリンやイデインが含まれています。スーパーの薬味コーナーなどに置いてあるので、ぜひお試しください。

・からあげのAGEを減らすポイント
からあげを作る際は、「ローズマリー」と「レモンの絞り汁」を加えて下ごしらえをしましょう。ローズマリーやカモミールなどのハーブには、AGEの発生を抑えて分解を助ける効果がある事が最近の研究で判明しています。さらに、レモンの絞り汁を加えるとクエン酸の働きでより糖化を防ぐ事ができます。

・クロモジ茶
クロモジという木が原料の「クロモジ茶」は、AGEが出来るのを防ぎ、分解を助ける効果が期待できます。お茶専門店や通信販売などで手軽に手に入るのでぜひお試しください。

・キャベツ
キャベツなどに含まれる豊富な食物繊維には、揚げ物に含まれるAGEを絡めとり排出してくれる効果が期待できます。

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