脳梗塞

2019年7月28日(日)放送 【第366回】
脳梗塞

サマリーSummary

ゲンキスチューデント:北原里英
ゲンキリサーチャー:U字工事
ドクター:平野照之
暑い季節に注意したい病気が、脳の血管が詰まる事で起こる「脳梗塞」。発症したら一刻も早く治療を始めないと死に至ってしまう事も多く、気温32℃を超えると死亡率が増加するといわれています。そこで今回は、夏の脳梗塞について徹底リサーチ。脳梗塞の予兆や、予防法などをご紹介します。

夏場の脳梗塞が発症しやすい時間帯

夏場の脳梗塞は、午前4時から正午までが最も発症しやすいと言われています。その理由は、寝汗などで脱水状態になりやすいため。就寝前と起床後にはコップ1杯の水分補給をして予防する事が大切です。

・注意が必要な飲み物
夏場の脱水を軽減するためには、水・麦茶・スポーツドリンクなどがオススメ。ビールなどのアルコールは、利尿作用によって飲んだ量よりも多くの尿が出てしまうため注意が必要です。また、コーヒーや緑茶に含まれるカフェインにも利尿作用があるので、尿が出やすくなってしまいます。

脳梗塞の予兆

突然襲いかかる脳梗塞ですが、大きな発作の前に予兆が現れる事があります。それが「一過性脳虚血発作」です。

・一過性脳虚血発作について
小さな血栓で一時的に脳の血管が詰まる事で起こり、「ろれつが回りにくくなる」「字が書けなくなる」「身体の片側が麻痺する」など、脳梗塞と同じ症状が現れます。短時間で収まるため見過ごしてしまいがちですが、6人に1人の割合で脳梗塞を発症。特に症状が出て2日以内に脳梗塞を起こす可能性が高いといわれています。

・脳梗塞の意外な予兆
本人はきちんと喋っているつもりでも、意味を持たない言葉を発するのも「失語」といわれる脳梗塞の予兆の一つ。また「半側空間無視」といって、目では見えているのに片側にある人や物を認識できなくなり、左側に置いてあるご飯を全く食べなくなる、などの症状もあります。気になったら、一刻も早く医師の診断を受けましょう。

もしも脳梗塞の発作が起きたら?

脳梗塞を発症して4時間半以内であれば、頭の中の血管に詰まった血栓を溶かして血流を再開させる「t-PA」という薬を使って治療する事ができます。4時間半以内に投与しなければならないため、すぐに病院に行く事が大切です。(※4時間半以内でも「t-PA」が使用できないケースもあります)

脳梗塞を予防するために

・運動習慣をつける
運動を続ける事で、血圧や血糖値が安定しやすくなり、脳梗塞の原因となる高血圧や動脈硬化の予防につながります。

・脳梗塞予防につながる食べ物
「味噌」
リノール酸や大豆レシチンが含まれており、ドロドロ血の原因になるコレステロールの上昇を抑え、脳梗塞の予防になります。
「ネギ」
血栓をできにくくするアリシンが含まれています。
「イチゴ」「あずき」
血管の老化を防ぐポリフェノールが豊富です。
「トマト」
抗酸化作用抜群のリコピンが含まれており、脳梗塞の原因にもなる動脈硬化を防ぐ効果が期待できます。

・脳梗塞予防にオススメ「黒酢たまねぎドレッシング」
玉ねぎに含まれるケルセチンや黒酢に含まれるクエン酸は、脳梗塞の原因となる高血圧や動脈硬化の改善効果が期待できます。減塩なので、サラダだけでなく餃子のつけだれなどにもオススメです。
<材料>
たまねぎ:2玉
黒酢:1/2カップ(100mL)
しょうゆ:1/4カップ(50mL)
塩:小さじ1
砂糖:50g
オリーブオイル:30mL
<作り方>
▼油以外の調味料とたまねぎをミキサーにかける
▼中火で5分煮込み、油を入れ再度5分煮込めば完成

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