番組審議会

2022年 連盟賞CM部門で2作品が「優秀」受賞

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2020年日本民間放送連盟賞CM部門の審査において、CBCテレビが出品した『公共キャンペーン・スポット「これが私の声です」~場面緘黙症と闘う女性たち」と『プレーンモップ 長さなら負けません』(広告主:日之出株式会社)が「優秀」を受賞しました。


■公共キャンペーン・スポット「これが私の声です」~場面緘黙症と闘う女性たち(300秒)


記者の質問にはいつもスマホに文字を打って応える高校生ひろみさん。声が出せないからだ。
そして、家から一歩外に出ると声が出なくなるため、専門家を訪ねた児童もいた。
『場面緘黙症』と闘う女性たちの4年間の取材を振り返る。

専門家の調査では、家では話せるのに学校など特定の場面や状況で話せなくなるこの『不安障害』と闘う小学生は、500人に1人とされている。
これまで、「家では娘の異変に気付けなかった」と証言する母親や、「意を決して一声出せたことが克服の一歩だった」と振り返る会社員にも出会った。

いつもスマホでインタビューに応えるひろみさんは、この4年の間に社会人に。そして、今年5月、ついにカメラの前で記者に対して胸の内を振り絞ってくれた。
一方、取材を続ける記者自身にも強い思いがあった。

CBCテレビ報道部の4年間の取材・放送の集大成を「公共キャンペーン・スポット」としてこの5分間に凝縮してお届けしたい。


プロデューサー、構成、ナレ―ション:大園康志
ディレクター:若尾貴史
撮影:今井貴之(NTP)
編集:平野雄一郎(CBCクリエイション)木下洋道(CBCクリエイション)
音効:野田香純(東海サウンド)音声:佐藤里恵(TVSネクスト)


【審査員講評】
自身の娘も症状と闘う記者が、女性たちを4年間にわたり取材しまとめあげたCMは、場面緘黙症の認知度向上に大きく寄与し、患者への理解を促す。テレビCM以外での今後の展開にも期待したい。


■プレーンモップ 長さなら負けません ≪広告主:日之出株式会社≫(60秒)


愛知県瀬戸市の「にじの丘学園」。
児童数が減っていた市内7つの学校を統合し、2年前に誕生した公立の小中一貫校です。
特徴的なのは、ピカピカで長~い廊下。
全長128メートルで、その長さは県内トップクラスです。
児童がただ通行するだけではなく机を置いて子どもたちのワークスペースにもなる幅広くて長~い廊下。
この長~い廊下をCMの舞台に選んだワケは…

平安堂松本商店(現在の日之出株式会社)によって、日本で初めてモップが開発されたのは1920年。
それから100年以上経った今、モップはあらゆる所で掃除の必需品として定着しています。
中でも、長~い廊下をピカピカに保つにはモップはうってつけ。

そこで、日之出の歴史の長さを、モップ掃除しているシーンを通して表現したいと考え、長~い廊下で、マイクロドローンを使って撮影しました。


プロデューサー:宇佐美浩伯
ディレクター:長谷川琢也
ドローン撮影:増田勝彦(EUREKA) 音効・MA:崎谷卓矢(東海サウンド)


【審査員講評】
日本でモップを販売してから100年以上にわたる広告主の歴史を、長い廊下で表現した。
モップで掃除している様子をマイクロドローンを活用し、ワンカットで撮影したことで、インパクトのある映像表現となった。

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