株式会社CBCテレビ
番組審議会
第56回CBCクラブ文化賞(くちなし章)受賞者決定のお知らせ
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受賞者氏名 | 中川幸作(なかがわこうさく)氏 | ||||||||||||
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生年月日 | 昭和21年10月12日(68歳) | ||||||||||||
現住所 | 愛知県清須市在住 | ||||||||||||
職業 | 写真家 | ||||||||||||
略歴 |
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受賞理由 | 中川氏は、オーケストラを始めとする各種演奏会、オペラ、バレエ、演劇など舞台写真を数多く撮影され、また画家、彫刻家など美術家のプロフィール写真と作品も撮影されています。写真を通じて舞台、美術作品の魅力を広く社会に伝えてきました。約40年の写真家生活の集大成が平成25年ノリタケの森ギャラリーで行った「私が出会った芸術家100人」展といえます。天才ピアニスト牛田智大さんはじめ洋画家島田章三さん、彫刻家山本眞輔さん、能楽笛方藤田六郎兵衛さんなど被写体は音楽・美術界など多岐にわたります 昭和35年の第1回CBCクラブ文化賞(くちなし章)の設置以来、選考基準は一芸一能に徹し社会的に貴重な存在になっているとあります。中川氏は一芸に徹し、名古屋の音楽・美術工芸界になくてはならないという人でありながら表舞台には出てこない、まさに縁の下の力持ちくちなし章にふさわしい人と言えます。 |
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賞金 | 70万円 |
CBCクラブ文化賞(くちなし章)
〔CBCクラブ文化賞(くちなし章)〕
東海地方において一芸一能に徹して、社会的に貴重な存在となっている人を表彰するもの。昭和35年以来、92名にお贈りしています。(中川氏は93人目)
賞の設置にあたって、昭和35年当時の記録には、
「世の中にはすぐれた腕をもっていたり、社会的に意義のある仕事をしていながら、黙々と自分の使命をさも当然のように果たしている人がある。(そのような方に)あくまでも“もらっていただく”こととする。」とあり、第一回の贈呈式では「社会的文化的に貢献されながら、自分からはものをいわないという奥ゆかしい方をクラブ員の方々からご推薦いただきまして、委員会において決定したもの。」と紹介があります。
この賞の受賞者が、この地方の文化と社会になくてはならない存在であるとして、毎年社会的に意義のある仕事一筋の方を表彰しています。なお、受賞者はCBCクラブの名誉会員になっていただきます。
▼くちなし章
口にだして大仰に伝えられなくとも、その一芸一能の芳しい香色は世の中の認められるところとなるという意味合いが、くちなしという花のもつ意味合いと合致し、CBCクラブ文化賞の象徴として選ばれ、徽章を贈ることとなりました。
なお、章は当時の院展院友の野村画伯がクチナシの花と実を図案化したものを七宝で製作したものです。
CBCクラブとは
CBCクラブは、昭和25年に会社を創立した中部日本放送株式会社が「文化の発展と向上に寄与することが放送の使命」という企業姿勢に基づき、昭和32年に東海地方在住の芸術・文化・学術の分野を代表する145人で発足しました。
発足当時、荒川豊蔵氏(陶芸)、加藤唐九郎氏(陶芸)、北川民次氏(洋画)、北王英一氏(東山動物園の初代園長)、鬼頭鍋三郎氏(洋画)、杉本健吉氏(洋画)、鈴木青々氏
(陶芸)、徳川義親氏(徳川美術館初代館長)、我妻碧宇氏(日本画)といった方々がCBCクラブ会員として名を連ねています。
現在、CBCクラブ会員数は294人です。くちなし章以外の主な会員活動は、チャリティ美術工芸展などのチャリティ活動、「CBCこども絵画展」「CBC翔(はばた)け!二十歳(はたち)の記憶展」(美術大学の学生を対象にした美術展)の審査・展示、芸術文化交流例会、CBCラジオ番組「文化・楽楽」の放送などです。