24時間の介護必要…「ボッチャ」元日本代表 車椅子の経営者 [SDGs]未来にワクワクを

24時間の介護必要…「ボッチャ」元日本代表 車椅子の経営者 [SDGs]未来にワクワクを

パラリンピックの正式競技「ボッチャ」日本代表としてパラリンピックに出場し、大石キャスターとも長年の付き合いになる重度障害者の男性の今を取材しました。

SNS配信の様子「皆さん、こんばんわ」

新型コロナが猛威を振るう中、最近、力を入れているのはSNSでの配信です。パソコンを使って、撮影や編集も自分で行います。

名古屋市西区に住む加藤啓太さん。
会話には文字盤を使うことも…。

生後3か月で重度の脳性麻痺となり、深刻な障害が残りました。移動は全て電動の車いすで、24時間365日の介護が必要です。

大石キャスターとの初めての出会いは16年前、加藤さんがまだ高校3年生の時でした。
2012年にはロンドン・パラリンピックに、障害者スポーツ「ボッチャ」で出場を果たしました。

やりたいことはやり抜く

大石アナ「すごい、きょうの公演内容のタイトルがあそこに出てます。1%の可能性を信じ、挑戦し続けることができる社会に」
「なんでもやりたい、目立ちたがり屋」だという加藤さん。これまでに100回以上、小中学校などで講演会を開いています。

加藤啓太さん「周りが何か言ってもやりたいことはやり抜く」
参加者「挑戦していることがあってそれに失敗してしまって、これからどう進めばいいかと悩んでいて。(加藤さんは)すごく前向きだなと。すごいなと」

パラリンピック元日本代表以外にも、もう一つ肩書ができました。

大石アナ 「すごい! 代表取締社長 加藤啓太。株式会社KEI。えっ!今社長なの!?」
加藤さん 「一応」

5年前、訪問介護事業の会社を立ち上げて経営者となりました。経営者として、派遣するヘルパーの育成とスケジュール管理などが主な仕事です。

加藤さん「地域ナンバー1じゃなくて、地域に必要とされるヘルパーステーション(にしたい)」

会社には現在30名ほどのヘルパーが在籍していて、加藤さんの両親も従業員としてサポートしています。

加藤さん「早く一人でやれるようになりたい」
「私たちがいなくても(会社を)回したいと」
加藤さん「普通に考えて親が先に死んでしまうから…」

24時間365日の介護

一人暮らしの生活を支えてくれるヘルパーも会社のスタッフです。
入浴する時も…食事をするときも…買い物に出かける時も…

ヘルパー「寝ますよ~。よいしょ、石みたいになってるけど啓太さん。リラックスして。めちゃくちゃ重いんですけど」
加藤さん「明日は7時に起きる」
ヘルパー「7時起きね。おやすみなさい」

毎日、眠りについた後も…
加藤さん「森(ヘルパー)さん、寝返りをお願い」

30分ごとに寝返りを打たせてもらえないと、身体にも睡眠にも支障をきたします。

社長であると同時に、一人の利用者としてスタッフと向き合い、よりよい介護の実現に取り組んでいるからこそ、重度障害者にとって「何が必要か」を誰よりも知っています。

会社を立ち上げたわけ

最近は、慢性的に不足しているヘルパーの募集をするためSNSに力を入れています。

(ライブ配信で)
加藤さん「是非力を貸してください。お願いします。ありがとうございました」

大石アナ「会社を立ち上げたのはなぜなんですか?
加藤さん「自分の価値を見つけて社会に貢献しようよと言いたかった」

今年の目標は、謙虚な社長になること。
将来の目標は、妻と子どもに囲まれた幸せな家庭を築くこと。
やれることはなんでもやってみるつもりです。