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特集

2020.04.01 放送

対新型コロナウイルスの特効薬か?「アビガン」試験進む

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新型コロナウイルスの治療薬開発はいつになるのか、いま、国内では既存の5つの薬が有効かどうかを確かめる研究が進んでいます。

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インフルエンザの薬「アビガン」そしてすい炎の薬「フサン」など様々な薬が試されていて、効果が確認されれば治療に使える様になります。

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このうち愛知県豊明市(とよあけし)の藤田医科大学病院で進む「アビガン」の研究が、世界の注目を集めています。

新型コロナウイルス対策の切り札になる可能性

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この錠剤がインフルエンザ治療薬の「アビガン」。
6年前に日本の製薬会社が開発し、「タミフル」など既存の薬が効かないインフルエンザの流行に備えて200万人分が国内で備蓄されています。

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藤田医科大学病院では早くからこのアビガンが新型コロナウイルスの切り札になる可能性があるとして研究を始めていました。

藤田医科大学病院 湯澤由紀夫院長
『多くの分野で新しい薬剤の開発が進んでますけど、これは非常に時間がかかりますので』
『既存の薬剤の効果を試していくのは非常に重要な課題だと思っています』

新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスと体内で増殖する仕組みが似ているため、「アビガン」の有効性が期待されています。

藤田医科大学病院 湯澤由紀夫院長
『中国でその可能性について治療の報告がありますが、本当にこの薬剤を投与したことによってコロナの感染症がよくなったのかと言う検証には至っていない』

新型コロナウイルス 増殖するメカニズム

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コロナウイルスは自分で増えることができず、増殖するためにヒトの細胞が必要です。

体内に入ったウイルスは表面にあるとげの部分をヒトの細胞の鍵穴のようなものに接続して中へ侵入。
そして自分の設計図RNAを細胞の核に注入して自分と同じウイルスを次々に複製させます。

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ある程度ウイルスが増えると細胞は死に、放出されたウイルスが次々とほかの細胞に侵入、さらに増殖を繰り返すのです。

「アビガン」はウイルスの増殖そのものを阻害するため、新型コロナに対しても同様の効果が期待されています。

研究を進めているのが感染症科の土井洋平教授です。

土井洋平教授(感染症科)
『目標として一番知りたいところというのがアビガン、今回の薬を投与することによって、投与しない場合に比べて、鼻咽頭っていうんですけども、喉の奥のところですね、ここのウイルスの量を減らすことができるか、ということを観察します』

研究は3月初めにスタート アビガン投与でウイルスの量に変化は?

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「アビガン」は動物実験で胎児への副作用が報告されたことから、妊娠中の女性には投与できません。

今年3月初めから行われている今回の研究では無症状か軽症で、同意が取れた16歳以上のウイルス感染者を2つのグループに分け、一方のグループにアビガンを投与、もう一方のグループには初めは投与せず、5日間で細胞内のウイルスの量に違いが出るのかを確認するほか発熱の期間が短くなるかどうかにも注目します。

土井洋平教授(感染症科)
『軽症の段階で、アビガンを内服することによってウイルスの量を早いうちに減らすことができるのではないかと、それによってクラスターとかオーバーシュートというものをコントロールしやすくなるのではないか、つまり感染しているのが分かった方にこれをうまく使うことができれば、それを抑えることができるというのが最初のコンセプトですね』

藤田医科大学病院は全国数か所の病院と連携して86人分のデータを取ることを目指していて、全体の結果を待って効果があるかどうかを判断します。

土井洋平教授(感染症科)
『最初の患者さんが3月の初めに入られて、その後今回の試験は順調に進んでいるというところは申し上げていいと思うんですね、これが86名というところまで何とかたどり着くことができると』
『その方たちが退院されて最後の方々の検査も終わってデータを集計してとなるので、ちょっと時間はかかってしまうんですが、なるべく早く多くの施設に参加してもらうことによってどんどん加速していきたいと考えています』

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「アビガン」の開発元の富士フイルムでもきのうから新型コロナ肺炎患者への治験を始め、安倍総理も効果があれば速やかに新型コロナ向けの薬として承認する意向を示しています。

結果によっては世界で大勢の命が救われることに繋がるだけに世界の注目が集まります。

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