ドラの巻【CBCドラゴンズ情報】

恐竜復権―2018年に向けて始動する中日ドラゴンズをCBCテレビ、CBCラジオではさまざまな番組、企画で特集します!

「甲斐キャノン」に匹敵する 中日ドラゴンズ加藤匠馬 『その男 “強肩” につき』

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「甲斐キャノン」に匹敵する 中日ドラゴンズ加藤匠馬 『その男 “強肩” につき』
「バズーカ」「キャノン」「レーザービーム」「スナイパー」…野球が好きな人であればこれらの単語が『強肩』と読み替えることは難しくない。
誰が初めに言い出したのかはわからないが、言い得て妙というか、私もアナウンサーの端くれとして誰もが知っているような異名を自分きっかけで発信できないものかと頭を悩ませてみる。
「キャノン」は甲斐の専売特許だし…「レーザービーム」と言えばイチローだし…

なんとか来年、中日ドラゴンズのキャッチャー加藤匠馬の驚くべき強肩に全国の野球ファンが沸く前に「加藤〇〇」の生みの親になれないだろうか…


■えげつない肩

「自分はまだ全然名前も売れていないので・・・」と話すのは、三重高校から青山学院大学、2014年にドラフト5位でドラゴンズに入団し、今年26歳を迎えた加藤匠馬だ。

加藤の武器は何といっても肩。「キャッチボールでお金が取れるんじゃないか」と思うほど、加藤の指を離れた白球は、重力を感じていないかのように全く垂れることなく一直線に相手のグラブに収まる。

今年、ファームでの加藤の盗塁阻止率は実に.429。プロ4年間でも阻止率の平均は.408とファームとはいえ4割を下回らない。

さらに加藤は今年の春先、ウエスタンの年間盗塁新記録を打ち立てた阪神の2軍相手に「8連続盗塁阻止」という離れ業をやって見せた。走ってくるほうも走るほうだが、刺すほうも刺すほうである。
「体の反応でセカンドスローしていました。8連続は過去にも記憶にないですよ」と振り返る加藤は「足の使い方を意識して取り組んできたおかげで、左右のブレ、ラインを間違えることはなくなりました。肩の強さに任せていた時とは違います」と胸を張る。

ただそんな加藤も入団4年目で1軍の出場は通算でわずか5試合。
そこは誰にでも平等にチャンスがあるわけではないプロ野球。さらにもっとも試合に出場するのが難しいのがキャッチャーというポジション。加藤の能力だけではない、一言では説明できないチームの思惑もあったかもしれない。今年にいたっては1度も1軍に上がることはできなかった。
しかしまた、急にチャンスが舞い降りるのもプロ野球である。


■新しい環境と新しい評価

与田監督を迎えた新ドラゴンズは首脳陣を一新。「正直、顔と名前が一致しない選手がいる」と話す新コーチ陣にとっては各選手のイメージも先入観もない。正捕手もほぼ白紙からのスタート。そんな中で、伊東勤ヘッドコーチは「ソフトバンク甲斐に匹敵するくらいの肩の強さの選手がいた」中村武志バッテリーコーチも「今まで見たプロ野球選手の中で肩は1番。異次元。ボールから煙が出ている」と舌を巻いた。加藤の肩は確かに首脳陣をうならせたのだ。

「同じことを繰り返してばかりの悔しい4年間でした。来年は本当にチャンスだと思ってます。特別な、勝負の一年です」と気持ちを語る加藤。
現状、来年の開幕戦、誰がマスクをかぶっているのか、それは加藤なのか、はたまたほかのキャッチャーなのか、それは全くわからない。
しかし、もし加藤が1軍の舞台で、そしてセカンドスローを見せるとき、その強肩に沸きたつ観客の姿を想像することはさほど難しくない。
そのときプロ野球ファンは加藤の肩を見てどう表現するのだろうか。アナウンサー、記者はどう言葉にできるのだろうか。

そのときまでには、「甲斐キャノン」に匹敵する加藤の肩にぴったりの言葉を考えておきたい。


【CBCアナウンサー江田 亮
CBCラジオ「ドラ魂キング」(毎週月曜〜金曜午後6時放送)ほか、テレビやラジオのスポーツ中継などを担当。高校まで野球部に所属し、桐蔭学園高校野球部時代ドラゴンズの井領雅貴、マリーンズの鈴木大地とはチームメイト】(30日10:27)

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