ドラの巻【CBCドラゴンズ情報】

恐竜復権―2018年に向けて始動する中日ドラゴンズをCBCテレビ、CBCラジオではさまざまな番組、企画で特集します!

「すべての球種を勝負球に」―。レジェンド谷繁氏が大野奨へキャッチャーの極意を伝授

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「すべての球種を勝負球に」―。レジェンド谷繁氏が大野奨へキャッチャーの極意を伝授
【あるドラライターの参考書的サンドラ活用法】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

GWの9連戦を惜しくも4勝5敗で負け越しとなった我らが中日ドラゴンズ。6日のタイガース戦は終盤に高橋周平選手の3ランとアルモンテ選手のソロ本塁打による一発攻勢で追い上げ、最終回に1死満塁と逆転の機運を高めながらあと一歩及ばなかった敗戦に、竜党のみなさんの落胆の度合いは大きいでしょうか? しかしです!よくよく考えてみれば、8連敗中だった屋外球場の敵地で3勝3敗と善戦。大型連勝のあとに大型連敗を繰り返してきたループもひとまず断ち切ったことなどは明るい材料。森繁和監督の口からはボヤキ節が聞こえていますが、まだまだコメントにユーモアが感じられるので大丈夫だと信じています!

今週のサンドラは、野球通を唸らせる至極の放送。解説者として初登場の谷繁元信前監督と背番号「27」を継承した大野奨太捕手とのスペシャル対談は、まさにキャッチャーの極意ともいうべきレジェンドの金言に溢れていました!

まずは「試合までの準備」というテーマで一つ目の金言。大野奨捕手は「なぜ、あの場面でこのボールを要求したのか」と振り返ってから次の試合を考えるのに対して、谷繁氏は「違うボールを要求していたら、どうなっていたのかを考える」と“復習”の中身に違いがあることを告白。ひとつの事象に視点を変えることで、複数の可能性を探っていく。その真意は次の言葉に表れていました。

「試合前にシミュレーションをして、練習をして、もう一回シミュレーションをする。だから自分のなかで全ての準備が出来ている。だから…、ミーティングはいらないんだよね(爆笑)」

谷繁氏が説いたのは準備の徹底度。「ミーティングで確認作業をする必要がないぐらいの準備ができているか?」―。大爆笑する谷繁氏の横でなんともバツが悪そうな苦笑いをしていた大野奨捕手は、暗に隠されたメッセージを感じ取っていた様子。谷繁流の準備術を取り入れてレベルアップを図ってくれるはずです。

●二つ目の金言は「試合中の観察眼について」

二つ目の金言は「試合中の観察眼について」というテーマから。谷繁氏がバッターを観察していた意図には「何かを感じたい。『次は振ってくるだろう』とか『見逃してくるだろう』というのが少しの仕草に出る。それを常に感じ取ろうとしている。その一瞬(の直感)で配球が変わる可能性はありますから。ボールから入ろうと考えていても、パッと見た瞬間に『これ打ってこないな』と思ったら初球にストライクを取ってしまうとかね」と現役さながらの話しぶりに。リードに話が及んだところで大野奨捕手が谷繁氏に「『この場面で、そのボール?』といったリードが高い確率で抑えていたことは有名。その発想はどこから生まれてくるのか?」との質問からレジェンドの真髄の一端が解き明かされていきました。

「例えば球種が4種類しかないピッチャーがいるとして、普通は得意なボールを勝負球にしちゃうんだよね。でも、俺はそのピッチャーが持っている全球種を勝負球で使えるように考える。だから、『この場面ではこのボールはないだろうな』という時に、得意ではないボールも勝負球として使うことができる」

この回答にすかさず大野奨捕手が「得意ではないボールで勝負をして打たれてしまったとき、『得意なボールで勝負をした方が良かったかもしれない』と思った時はどうすればいいのか?」とふたたび問いかけると、谷繁氏が間髪を入れることなく堂々と指南した対処法と効能こそ“レジェンド・谷繁”の極意に。

「『俺はあの時こう思ったから、このボールで勝負をした』と、後でしっかりとピッチャーに話せばいい。相手バッターもこちらの配球の傾向を知っているわけでしょ。だったらこっちは、その逆をいってやる。たとえ打たれたとしても、それがデータとして残るんだから、そのデータを自分の引き出しとして使い分ければいい。同じ打たれるにしても、いつもと違う打たれ方であればしっかりデータとして残るからね」

谷繁氏が繰り返して云っていたのは、得意球を勝負球にしていてはリードが偏ることでデータの割合も多くなり、相手バッターに狙われやすくなる。そこでここぞという時に違うボールで勝負をすることによって印象として強く植えつけることができ、その後の対戦にも生きてくる、とのこと。何度も繰り広げられる対戦の中で伏線を張りめぐらせながら勝負の駆け引きをしていく―。正捕手がしっかりしているチームが強いと言われる所以、すなわち谷繁元信捕手が扇の要でいたドラゴンズが常勝軍団であった理由にあらためて納得。惜しむらくはドラゴンズ在籍時に谷繁氏の手によって後継者を育成してもらえなかったことが残念でならないのですが、一刻も早く正捕手の確立を願うばかりです!

●松坂投手は次にいつ登板?

今週は年に一度の福井と石川で開催される北陸遠征2連戦に始まり、11日の金曜からは東京ドームに乗り込んでのジャイアンツ戦。4月30日に移籍後初勝利を挙げた松坂大輔投手の登板も予想されます。ここまでのジャイアンツとの対戦成績は1勝4敗と大きく負け越しているだけに、苦手意識を払拭するようなカード勝ち越し、いや一気に3タテといきましょう!注目は甲子園でバックスクリーン弾を放った高橋周平選手。恐怖の7番として本塁打量産に期待です!


(ドラゴンズライター高橋健二)(7日15:39)

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