ドラの巻【CBCドラゴンズ情報】

恐竜復権―2018年に向けて始動する中日ドラゴンズをCBCテレビ、CBCラジオではさまざまな番組、企画で特集します!

竜投手陣に届け! 天才エース左腕・今中氏の叱咤激励。「自分のボールに自信を持って、ストライクゾーンで勝負を」―

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竜投手陣に届け! 天才エース左腕・今中氏の叱咤激励。「自分のボールに自信を持って、ストライクゾーンで勝負を」―
【あるドラライターの参考書的サンドラ活用法】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム


5連勝のあとの5連敗。今季、ナゴヤドームでは1度も負けていなかったスワローズに連敗を喫し、3カード連続の負け越しが決定。借金「13」はワーストを更新・・・。それでもドラゴンズがCSに進出する可能性がゼロになったわけではないので、勇気と希望が得られないかと今週のサンドラもくまなくチェックします。巻き返しに必要な事を探ってみると、やはり辿り着いた答えは、逆転負けの試合がセ・リーグワーストの「27」を数える大きな原因となってしまっている投手陣。この危機的状況を打破する術を唱えたのは、OBで伝説の天才エース左腕・今中慎二さん。その言葉は厳しくも後輩の背中を強く押すものでした。


■「自信を持って勝負をするという基本ができていない」―。今中氏が苦言を呈した “戦う姿勢”

今中さんの発言は賛辞も苦言も一貫しています。
10日の試合で6年ぶりの完封勝利を無四球で飾った吉見一起投手について「立ち上がりは甘いボールも多かった。コースにビシビシと決まっていたわけではなく、相手が打ち損じてはいましたが、ストライクゾーンで勝負をできていた。(好投の要因は)四球が無かったというのが一番」と、賛辞。
一方で苦言を呈したのは、11日の試合で敗戦投手となった又吉克樹投手。8回表のマウンドに上がり、2死から4連打で逆転を許したピッチング内容について、「左打者が3人続いたところで打たれた。最後(山田哲人に逆転タイムリーを浴びた球)も甘いですけど、やっぱり(最初から)ストライクゾーンで勝負をする気持ちでいかないと。ボール、ボールと入ってから投げる球では弱い」と、消極的な姿勢が招いた結果だったと分析。さらにチーム全体を総じて言及した内容も同様でした。
「今シーズンのドラゴンズは四球が多すぎ。ボール球を振らそうとして、ボール、ボールとなることが多い。基本はストライクゾーンで勝負をしていかないと、四球は増えていってしまいます。ストライクゾーンで勝負をしないと」。
ここ数年と同じように8月に成績を落としてしまっている原因についても、「ピッチャーの踏ん張りが無いこと」と断言。課題を克服するために大事なこと、必要なことは、相手バッターに向かっていく“気構え”だと強く訴えるうえで、今のドラゴンズの投手陣はピッチャーとしての“基本”ができていないとまで言い切る厳しい言葉が現状の危うさを物語っていました。

「ことしはビシエドと平田が打っているので、その前後(の打者)がやってくれれば点は取れる。でもピッチャーが野手の援護を守れない。その原因はバッターに攻めきれていないからフォアボールを出してしまう。自分のボールにもっと自信を持って、真ん中で勝負をするぐらいじゃないと。際どいコースを狙ってばかりいても、調子の良いチームは手を出さない。まずは自分のボールに自信を持って勝負をするという基本のことができないと」

ストライクゾーンで勝負をすること。自分のボールに自信を持ってバッターに向かっていくこと―。これらの今中さんの叱咤激励はきっと正しいことに違いありません。そう思わせたのは、ひとりの若竜の気迫溢れるピッチングによるもの。そうです。12日の試合で先発した藤嶋健人投手の、あの122球がまさにそれでした。


■今中氏が提唱する“攻めの投球”を体現した藤嶋投手こそ希望の光

同カードに登板した6月27日の前回対戦では5回途中7失点でKOを食らった藤嶋投手でしたが、この試合ではプロ最長となる7イニングを無失点に抑えて見事にリベンジを果たしてみせました。「ボールが高かったり、無駄な四球を出してしまったので、攻撃に良い流れを持って来れなかったことが反省です」と、降板後のコメントを残したものの、与えた四球はわずか2つ。6安打を打たれ、4度も先頭打者の出塁を許して再三のピンチを迎えながらも、最後までバッターに向かっていく姿勢を崩さず投げ抜いた姿は、まさに今中さんが提唱していた“攻め”のピッチング。
たとえ藤嶋投手がこの試合で打たれていたとしても、きっとその結果は受け入れられる気持ちにさせてくれたと個人的には思います。4回表のバレンティン選手に臆することなく鋭く内角を突きながら最後はキャッチャーフライに打ち取った場面が象徴したように、逃げ腰にならなかった選手にはさらなる成長を期待すれども、非難の感情を抱くことなどないでしょう。藤嶋投手の攻めの投球スタイルは、窮地に追いやられつつあるチームの起爆剤になれるのではないかと期待しています。


■守護神白紙。ここで試される森監督の手腕

12日の試合は打線が8回に1点を先制して逃げ切りを図ったものの、9回表に鈴木博志投手が逆転弾を浴びて痛すぎる敗戦に。鈴木博投手の2軍降格が決まったことで、試合後の森繁和監督は「(クローザーを)誰かやってくれよ」と弱音ともとれるコメントをこぼしていましたが、正直、そんな冗談は笑えません! こんなときこそ森監督が名投手コーチの手腕を惜しみなく発揮して再建を図るべきです!
幸いにも先発投手はガルシア投手を柱として小熊投手や笠原投手、藤嶋投手といった若手投手が台頭。そこに吉見投手や山井投手、松坂投手といった安定感のあるベテラン勢が控えているので、課題は明々白々となっているリリーフ陣。残り試合が40を切ったことを考えれば、新たにクローザーを選び直すよりも臨機応変に起用していく采配に舵を切ってくれることを期待します。「このパターンでやられたら仕方がない」というある種の逃げ道は排除して、試合が終わる最後まで血眼になって勝利に向けた執念を首脳陣にも見たいからです。
 また森監督には采配だけに止まらず、選手への積極的な直接指導で個々の能力を引き出す行動を強く望みます。鈴木博投手がプロ初セーブを挙げた際のコメントで「森監督の指導は分かりやすく、すごく納得できた」と話していたことからも、黄金期の投手陣を築いた指導力は本物。一人でも多くの“森チルドレン”を生み出して戦力にすることが必要ではないでしょうか。
 このまま静かにシーズンが終わっていくのは耐え切れません! 「ここまで手を尽くしたんだ」と目に見えた動きや変化があれば、ファンも納得できるはず。2018年のドラゴンズはまだこれからだと信じています!


画像:「サンデードラゴンズ」に出演する今中慎二氏(C)CBCテレビ
ドラゴンズライター高橋健二(13日14:02)

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