2021年
第85回 株式会社CBCラジオ番組審議会
開催日 | 令和3年9月17日(金) |
---|---|
出席 (敬称略・五十音順) |
近藤清久 杉浦昭子 平松岳人 松尾清一(委員長) 村瀬幸夫(副委員長) 堀田あけみ |
議題 |
I. 開局70周年特別番組 『伝説の深夜ラジオ復活祭 快楽シャワー王国』 |
- I. 開局70周年特別番組
『伝説の深夜ラジオ復活祭 快楽シャワー王国』
放送日時 | 2021年9月2日(木)22時00分~24時00分 (審議対象時間は22時00分~23時04分) |
プロデューサー | 長谷川達也 |
ディレクター | 服部秀樹(フリー) |
パーソナリティ | ココリコ 遠藤章造、田中直樹(吉本興業) |
《番組概要》
日本で初めての民放、CBCラジオは2021年9月1日、開局70周年を迎えました。その開局記念の特別番組として企画したのが「伝説の深夜ラジオ復活祭」です。タイトル通り、かつてCBCラジオで放送していた伝説の深夜ラジオを一夜限りで復活させました。9月1日(水)22:00から復活オンエアしたのが
「ダイノジのキスころ」(2002年4月~2004年3月放送)
9月2日(木)22:00から復活オンエアしたのが
「ココリコの快楽シャワー王国」(1996年10月~1999年4月放送)
また前夜祭として、8月31日(火)22:00から、パンサー向井慧がパーソナリティを務めるレギュラー番組「#むかいの喋り方」を放送しました。
向井さんは、地元名古屋市熱田区出身。中高生のころ「キスころ」や「快楽シャワー王国」などを聴き、お笑いを目指すきっかけとなった人気芸人で、現在はCBCラジオの夜ワイド番組の「新しい顔」となっています。
今回お聴きいただく「快楽シャワー王国」では、当初は売れない芸人だったココリコが、放送当時の思い出を振り返り、当時のアシスタントの加藤小百合や、リスナー、それぞれの「今」を、お便りを交え紹介しました。
《当日の番組内容》
- 22:00「オープニング」
・CBCラジオ開局70周年特別番組「伝説の深夜ラジオ復活祭」最終日は22年ぶりに「ココリコの快楽シャワー王国」が生放送で復活。
・番組開始は25年前。1996年10月~1999年4月まで2年半放送。
およそ2年間は、昨日、録音し直した先程の「オープニング」からスタートし、当時アナウンサーだった加藤小百合も出演していた。
・今回は、最後の半年間、よく放送していた東京スタジオからの生放送。 - 22:05「放送当時の思い出話」
・番組がはじまるきっかけについて。
・「快楽シャワー王国」は最初「中川家」が担当する予定だった。それが何らかの事情でココリコが担当することになったらしい。(遠藤説)
・プロデューサーの堀場とディレクターの岩本が、次にラジオ番組を担当する若手芸人を探し、いろんなライブに足を運んでいた。そんな中、東京銀座の七丁目劇場でやっていたココリコのトークライブを見に来てくれて番組が決まったらしい。(田中説)
・名古屋から放送していた際の、当時の夜の過ごし方などフリートーク。
・ディレクターの岩本、プロデューサーの堀場と急遽生電話をつなぎ、番組がはじまるきっかけについて検証。 - 22:34 曲「ロクデナシ」THE BLUE HEARTS(最終回でオンエアした曲。遠藤リクエスト)
- 22:38「リスナーからのメール紹介」
・中学生の頃、ネタコーナーに投稿していました。野球大会のイベントにも参加。毎週、カセットテープに録音し繰り返し聴いていました。(ペンネーム:コロンブスの卵)
・またCBCで遠藤さんと田中さんの声が聴けるとは思っていませんでした。あの頃は私も高校生でしたが、今は、結婚出産して小学生の双子がいます。(ペンネーム:となりの畑はカキ畑)
・パンサー向井さんが「#むかいの喋り方」で快楽シャワー王国の最後のイベントに行ったと言っていました。私も行ってました。(ペンネーム:グリーンカレーの缶詰)など。 - 22:55「加藤小百合からの手紙」
・番組開始から2年間、アシスタントを担当していた加藤小百合からの声のお手紙。
また、当時番組で起こった出来事を取り上げ、その裏話や真相について取り上げました。
議事の概要
《審議委員の主なご意見》
- 四半世紀も前にココリコさんのトークを通じてリスナー同士がつながっていた世界があり、その世界へあっという間に時を超えて戻っていける。ラジオの力、ラジオの魅力をあらためて感じさせられた。
- 今回のような、パーソナリティの人間力で、リスナーとの関係を作っていく番組がこれから、より強いコンテンツになっていくのではと思った。
- 20数年の年月を経たパーソナリティとリスナーの繋がりの再現とは本当に粋な企画だと感じた。
- ココリコのお二人の絶妙なトークだけで進行してゆくところにフレッシュさを感じ最後には少し頑張ってみようかなという気持ちにさせる温かい番組だった。
- 番組の後半、最近の話が出たが、現実に引き戻されたようで不要だと感じた。
徹頭徹尾、回顧路線で勧めた方が良かったのではないかと思った。 - 「温故知新」ではないが、これからも過去の秀逸な番組に学びながら、現代風に新しいものにかえてゆく番組作りを期待する。