2021年
第84回 株式会社CBCラジオ番組審議会
開催日 | 令和3年7月16日(金) |
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出席 (敬称略・五十音順) |
近藤清久 杉浦昭子 平松岳人 松尾清一(委員長) 村瀬幸夫(副委員長) |
書面参加 (敬称略・五十音順) |
堀田あけみ |
議題 | I. 番組審議『RADIO MIKU EX』 |
- I. 番組審議『RADIO MIKU EX』
放送日時 | 2021年6月20日(日)18時00分~18時30分 |
プロデューサー | 安藤美国 |
ディレクター | 堀井庄一(ディーフォニックス) |
パーソナリティ | 清水藍 |
ゲスト | 神田沙也加 |
ボーカロイド講座講師 | ねじ式 |
テーマソング | CBCラジオ開局70周年キャンペーンソング「時代を超えた遊び場で」 |
《70周年キャンペーン》
CBCラジオでは、開局70周年企画のイメージキャラクターに、「民放第一声」=「初めての音」という繋がりから、クリプトン・フューチャーメディア株式会社の歌声合成ソフト「初音ミク」を公式イメージキャラクターとして起用しました。「初音ミク」はアニメ等の映像ありきのキャラクターではなく、あくまで自分でメロディと歌詞を入力して自由に歌わせることのできるソフトウェアですが、楽曲のみならず、イメージして描いたイラストをネット上に公開するクリエイターも増加しました。
現在CBCラジオの番組では、投稿手段としてファックスも受け付けていますが、ここにはパーソナリティのイラストなどを送られるリスナーも存在し、音声から想像してイラスト、手芸、小説などへ広がる「創作の連鎖」という意味で共通の魅力を持っています。
《番組概要》
今年1月にはCBCラジオオリジナルのイメージキャラクター図案を公開。同じく1月から平日の夜に帯番組として『RADIO MIKU』(レディオ・ミク)を編成しました。
そして、今年4月からのキャンペーンに合わせ、日曜夕方に編成した30分番組が『RADIO MIKU EX』です。
平日の帯番組の拡大版(expand)で、プロのクリエーター(expart)によるトーク、そこから得られるワクワク感(excite)を示したのが「EX」です。
番組は前半をゲストクリエイターのトーク、後半をパーソナリティの清水藍が、名古屋在住の有名ボカロP(ボーカロイド・プロデューサーの略)の”ねじ式”さんからソフトウェア『初音ミク』で歌わせるテクニックを学び、最終的にオリジナル曲を発表するまでの連続講座「目指せ!ボカロPへの道」の2部構成となっています。
《6月20日(日)放送回について》
この日のゲストクリエイターは、歌手・女優の神田沙也加さん。実は神田さんは「ボーカロイド(の素材)になるのが夢」と公言し、いわゆる「ボカロ曲」のカバーアルバムを3枚リリースしているほどのボーカロイドファンで、今回は縁あって、番組への出演希望がありました。今回のインタビューは全2回の初回です。
後半は「ボカロP講座」。
今回までの2か月間で清水は、音符を入力して歌詞を乗せられるまではマスターしております。清水はねじ式さんには内緒で、自習のために作成したねじ式さんの人気楽曲「フリィダム ロリィタ」を披露して驚かせるという序盤から、次回のお題(8小節の短いオリジナル曲)を言い渡されます。
また最後は、7月3日(土)に開催したオンライン配信イベント『らじみくサミット』の告知を入れています。
ちなみに「ミュージックビデオを発表する」と告知された楽曲は、本番組のテーマソングやBGMでもある、CBCラジオ開局70周年キャンペーンソング「時代を超えた遊び場で」(瀬名航 feat.初音ミク)です。
議事の概要
《審議委員の主なご意見》
- ボカロは色々な所でよく耳にする旬の話題でもあり、楽しく聴けた。
これからもっと進化していくジャンルで今後どうなるのか楽しみである。 - 番組を聴いて、私たちの身の回りには人工音声を聴く機会が多いこと、また音声の合成技術の飛躍的進歩により音楽の幅が広がっていることに気づかされた。
- ボカロに注目したのは良かった。ラジオというメディアとの相性が良いと感じた。
ただ、耳慣れない言葉が多く、聴く度にそこで止まってしまう。説明を入れてくれるとありがたい。 - がっつりとしたオタクのための番組という印象で、こう言った番組にリスナーが集まって、今の若者言葉で言う「わちゃわちゃした」時間を過ごせる機会は大切だと感じた。
- 知識が無いと難しいが、ファンにはたまらない番組だと思う。パーソナリティの清水さんがはつらつとしていて良かった。ゲストとのトークでもリスナー目線でインタビューしていた。
- 新しいツール、プラットフォームでいろんな人が創作をする事ができる。
ラジオというメディアを通じて新しいチャレンジの番組だと思う。