番組審議会

2019年

第63回 株式会社CBCラジオ番組審議会

開催日 令和元年6月21日(金)
出席委員
(敬称略・五十音順)
近藤清久 杉浦昭子 団野 誠(副委員長)
平松岳人 堀田あけみ 松尾清一(委員長)
議題 I.番組審議 日本民間放送連盟賞 出品作「マリエのように」

放送日時 2019年5月27日(月) 21:00~21:59
番組所要時間 55分
プロデューサー 森合康行
ディレクター 森理恵子(テラ・プロジェクト)
取材協力 太田哲太郎(テラ・プロジェクト)
語り 増田喜昭(メリーゴーランド)
音響効果 橘高良政(サウンドバース)
奥野賢司

《番組内容》

番組は、血液の病気で余命5年の宣告を受けた女性の「今を生きる」前向きな想いを描きました。
三重県四日市市に住む小崎麻莉絵(こざき・まりえ)さん(35歳)は、2014年に骨髄異形成症候群で、5年の余命宣告を受けます。宣告を受けた後は療養生活に入り、2017年に社会復帰を果たしたのをきっかけに「ヘルプマーク」普及に尽力します。「ヘルプマーク」は、支援を必要としていることが外見からは分からない方々が援助を得やすくするためのマークのことです。
「ヘルプマーク」は、2012年に東京都が一部地下鉄に導入し、2017年に全国共通のマークになります。しかしすぐには普及せず、小崎さんらの地道な活動などにより、ようやく今年3月に、1都1道2府32県にまで導入されるようになりました。
番組では小崎さんの「ヘルプマーク」普及活動を追い、病気になって初めて感じたことや活動で知り合った方々の想いを綴り、彼女の前向きに生きる姿を描きました。なお小崎さんは今、体調不良で活動を休止しています。

議事の概要

   《審議委員の主なご意見》

  • 前向きに生きる日々の充実感、生きることの大切さが伝わる素晴らしい番組。
  • 周囲の人たちを通じて人物像や生き方をわかりやすく描写している。
  • 無理解による善意が妨げになる時代。活動をわかってもらうために、命をテーマにした、腹をくくった番組だと感じた。
  • ヘルプマークの啓発はいいが、ラジオでは見ることができないのが気になった。
  • 登場人物の会話が軽妙かつ自然体で、心に響いた。
  • 病名と余命が出ることで、誤解を招くこともあり、もう少し医者の話もほしかった。

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