2019年
第62回 株式会社CBCラジオ番組審議会
開催日 | 令和元年5月17日(金) |
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出席委員 (敬称略・五十音順) |
杉浦昭子 団野 誠(副委員長) 堀田あけみ (書面参加 近藤清久 平松岳人 松尾清一(委員長)) |
議題 | I.番組審議「渡辺美香のWhat a Wonderful World」 |
放送日時 | 4月28日 日曜日 18:30~19:00 (録音番組) |
パーソナリティ | 渡辺 美香(CBCテレビ アナウンサー) |
プロデューサー | 細井 麻郎 |
ディレクター | 森 理恵子(テラプロジェクト) |
ミキサー | 橘高 義政(サウンドバース) |
番組スタート | 2014年 4月~ *以前は土曜日夜の放送でしたが 2019年4月より現行の時間に変更 |
《番組概要》
渡辺美香の“ホワット・ア・ワンダフル・ワールドは”音を楽しむ音楽”、ジャズの世界を取り上げ、その魅力をパーソナリティの渡辺美香アナが紹介しています。ジャズというと分かりにくいイメージがあり、CBCでもこの番組がスタートした時は他にジャズの番組はありませんでした。この番組はジャズに親しみを感じてもらうため、歌を多めにしてのポップでカジュアルな曲を中心にお届けしています。
番組のタイトルの「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」はサッチモことルイ アームストロングが歌った名曲で、オープニングテーマにも使われています。
パーソナリティの渡辺アナは音楽が大好きで、自身でもポップスやジャズを中心にライブハウス等で歌ったりしています。
この番組でもライブハウスやカフェなどで公開録音を実施しています。
《番組内容》
今回はシネマジャズ特集をお届けしています。映画で使われた名曲を様々なジャズアレンジで聞いていただきます。世の中はゴールデンウィーク真っ最中。ドライブや休み中のリスナーに向けて耳あたりがよく、でもしっかり聞いてみると、とても味わい深い魅力がある曲を揃えました。《楽曲紹介》
- ①「スマイル」 ナット キング コール
1936年にチャールズ・チャップリン主演の映画「モダンタイムズ」の中で使用されていた。今回はCMにも使われて、多くの人の耳になじんでいる、ナットキングコールの歌唱。
- ②「ロスト オブ ラブ」 大野雄二トリオ
ソフィア ローレン主演、1970年のイタリア映画「ひまわり」から。
ヘンリー マンシーニの名曲をルパン3世の作曲としても有名なピアニストの大野雄二さんが演奏。 - ③「She」 チコ&ザ ジプシーズ
ジュリア ロバーツ主演、1996年のイギリス映画「ノッティングヒルの恋人」の挿入歌。原曲はシャンソンですが今回は元ジプシーキングスのチコが率いるグループの演奏で情熱と哀愁のギターアンサンブル。
- ④「好きにならずにいられない」 カレン ソーサ
エルビス プレスリーが1961年に制作・発表した名曲でプレスリー主演「ブルーハワイ」の挿入歌。今回はアルゼンチン出身でボサノバも得意としているカレン ソーサのカバーをお届け。
- ⑤「アナザー デイ オブ サン」 映画ラ・ラ・ランドから
最近の映画での大ヒット ジャズから。2017年のアカデミー賞6部門に輝いたラ・ラ・ランド。ジャズオーケストラのバンドのリズミカルな演奏ではじまるオープニングの一曲が大ヒット。
議事の概要
《審議委員の主なご意見》
- 選曲の対象が戦前から最近に至るまで広範にわたり、番組自体の厚みを増すことにつながっていると感じた。
- 時間の制約によるものと思うが、いずれの音楽もさわりだけしか聴かせないので、物足りないと思うリスナーも大勢いたはずで残念だ。
- 映画音楽を取り上げていたが、音楽にまつわる周辺情報は面白く、幾つかのエピソードは初耳の内容で、「お得感」を感じるものだった。
- ジャズというので難解な番組かと思ったが、聞きほれてしまう楽曲ばかりで、夕方には大変聴きやすい番組だった。
- 曲間のパーソナリティのトークによって、作曲家を思い出すことができて番組をさらに楽しめた。
- 映画音楽をサウンドトラックではなくカバー曲で構成するなど、熟度を増した番組になってきた。