1. 番組審議
「多田しげおの気分爽快!!～朝からP･O･N（第2部）」
　金曜特集！シリーズ脳の不思議25回記念拡大版
「脳とアルコール～東海地方の人たちは人類進化の1つの頂点」

《企画意図》

『多田しげおの気分爽快！！朝からP・O・N』は、1999年4月にスタートした朝の情報ワイド番組で、今年で19年目に入りました。
番組タイトル「P・O・N」の「P」はPeople（人々）、「O」はOpinion（意見）、「N」はNews（ニュース）を意味しています。
この3要素を基本コンセプトとし、最新のニュースや話題をわかりやすく解説しています。
また毎週金曜日は特集として、スタジオにゲストをお迎えし、毎回ひとつのテーマを掘り下げて放送しています。今回は人気シリーズ「脳の不思議」25回目記念の拡大版。岡崎市にある自然科学研究機構生理学研究所の柿木隆介教授にご登場頂き、「脳とアルコール～東海地方の人たちは人類進化の一つの頂点」をテーマにお送りしました。

《番組内容》

• ＜6時台＞
  ■6時30分　オープニング
  

  ・本日の金曜特集テーマ「脳とアルコール～東海地方の人たちは人類進化の1つの頂点」発表。
  　リスナーアンケート「あなたはお酒に強いですか？弱いですか？」募集。

• ＜7時台＞
  ■7時17分　お酒を飲むと脳はどうなるの？
  

  ・本日のゲスト自然科学研究機構生理学研究所の柿木隆介教授紹介。
  ・鶴舞公演花見客インタビュー。
  ・アルコールは脳のどの部分にどのように作用するのか。
  ・自然科学研究機構生理学研究所中継で飲酒実験。

  ■7時40分　アルコールって脳にとって悪いものなの？
  

  ・アルコールが脳に与える悪影響について。
  ・自然科学研究機構生理学研究所中継で飲酒実験経過報告。

• ＜8時台＞
  ■8時10分　お酒に強いほうがいいの？弱いほうがいいの？
  

  ・元筑波大学法医学　原田勝二教授コメント。
  　遺伝子分析によるお酒に強い人の割合、全国都道府県ランキング紹介。
  ・名古屋おもてなし武将隊、信長、秀吉、家康コメント。
  　三英傑とお酒について。
  ・日本人は世界で一番酒が弱い人種。人類進化の過程で「頭がよくて勤勉で協調性が強い」そういった人が集まったのが東海地方。

  
  ■8時29分　東海地方の人たちは人類進化の一つの頂点？
  

  ・自然科学研究機構生理学研究所から中継で飲酒実験結果報告。
  ・リスナーアンケート結果報告。この地方、酒に弱い人が多い。
  ・酒に弱い遺伝子を持った人の特徴。
  ・脳にいい影響を与える食べ物「大豆」「八丁味噌」について。
  ・遺伝子、食文化から見ても東海地方は人類進化の頂点。

  
  ■8時57分　エンディング
  

  ・東海地方のモノづくり、創意工夫の文化を育んだ背景について。

《審議委員の主なご意見》

• お酒に弱いことは、強いことより、進化しているという捉え方が楽しかった。
  また東海地方の人は比較的、お酒が弱く勤勉なので、モノづくりが盛んな地域になったというのは腑に落ちて興味深く聞けた。
• 「脳」という難しいテーマで、ラジオで25回も特集を続けている事が素晴らしいと思った。ゲストの先生の話がわかりやすく、多田アナも上手く実例を引き出していると感じた。
• 「アルコールと脳」という普遍的な話と東海地方というローカルな話がミックスされて、日本人のルーツや東海地方の魅力など様々な事を考えさせられる有意義な番組だと思った。
• 聞きやすく、分かりやすく、丁寧に作られている番組だと思った。「お酒で脳が萎縮しても、それほど心配しなくて良い」などリスナーが気になってしまう事柄に優しく答える配慮も感じた。
• よく考えてみると「本当かな？」と思うテーマだが、科学的な考察もある地元の誇りをくすぐる様なテーマであり、教養番組として面白く聞けた。