2015年
第19回 株式会社CBCラジオ番組審議会
開催日 | 平成27年2月6日(金) |
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出席委員 (敬称略) |
団野 誠 斎藤吾朗 堀田あけみ (書面参加 松尾清一 一丸陽一郎) |
議題 | 1.番組審議 「歌武蔵の週刊らじちゃんこ」 |
- 1.番組審議「歌武蔵の週刊らじちゃんこ」
放送日時 | 平成27年1月17日(土) 17:00~19:00 |
プロデューサー | 菅野光太郎/森 理恵子 |
ディレクター | 矢島 優 |
出演 | パーソナリティ三遊亭歌武蔵(落語家) 出張AD(*)柳家花ごめ(〃) ゲスト宮田 陽(漫才師) 宮田 昇(〃) (*)=出張AD 週替わりで、若手女性落語家にアシスタントディレクターとして参加いただいており、彼女たちを出張ADと名付けています。 |
《企画概要》
岐阜県出身で、元力士・現落語家という異色の経歴をもつ三遊亭歌武蔵が、噺家らをゲストに、土曜の夕方、2時間まるごと、「何でもありのごった煮トーク」を繰り広げています。この番組は東京スタジオからの生放送。東京スタジオ発ならではの、寄席や演芸場で活躍している喋りのプロをゲストに招き、週末を賑やかに、ほっこり盛り上げていきます。
《番組内容》~主なコーナー説明~
- ■「お便りコーナー」
毎週、お便りテーマを決め、リスナーのお便りを募集。また、ゲストにも、そのお便りテーマで、語っていただきます。
■「歌武蔵のどすこいミュージックガイド」
今回のお便りテーマは、「“あなたとお餅”にまつわるエピソード」。お正月はもちろん、寒いこの時期によく食べる「お餅」に関するエトセトラを募集しました。
熱き日々がよみがえる名曲を紹介するコーナー。毎週、歌武蔵とゲストによる青春がよみがえる選曲をお送りしています。
■「川柳てっぽう柱」
リスナーによる川柳投稿コーナー。相撲部屋の道場の片隅にしつらえられた一本の柱。力士はこの柱を相手に突っ張りの稽古を行います。衝撃力1トンとも言われる力士の張り手にも耐えられる強い柱、それが鉄砲柱。このコーナーは、歌武蔵道場の鉄砲柱目がけて、どんどん川柳で体当たり(投稿)してもらおうというものです。今週のテーマは、「お餅」。
そのほか、17時台は毎回、各ゲストに合わせたコーナーをつくっています。
今回は、「宮田陽・昇の漫才」コーナーと、リスナーの投稿から「私を寄席に連れてって!」という寄席の裏話のコーナーをつくり、お送りしました。
《審議委員の主なご意見》
- 落ち着いた丁寧な進行で安心して聴いていられた。淡々とすすめる中に知性が感じられ「感じの良い」印象を持った。
- 噺家は言葉で食べているだけに、きちんと話すことと向かい合っていて、気持ちよく聴けた。
- 内容が豊かで、川柳など日本的なテーマをしっかり入れている。若い人たちにもっと聴いてほしい番組だと思った。
- 歌武蔵さんは自分のことをあまり話さない印象だった。リスナーとしては「異色の噺家」歌武蔵さん自身のことを、もう少し知りたいと思うのではないか。
- 名曲を紹介する「ミュージックガイド」のコーナーは、出演者の選曲のためか、各々は良い曲だったがテーマ性がなく、中途半端な印象が残った。出演者同志のトークも普通の会話のようで、出演者が盛り上がったほどにはリスナーとしては楽しめなかった。
- 日本の食の代表である「お餅」をテーマにしたことで、リスナーからの投稿意見も多く、かつ多彩で、東京からの放送なのに地方色もよく出せていたと思う。
- 出演者のキャラクターに頼り、企画のコンテンツが少々貧弱に思われた。
- 真打である歌武蔵さんの噺を、毎週は無理でも、月1回くらいは、1本きちんと聴いてみたい、と思った。
- 若い世代でも一定数の落語好きはいるので、ホームページなど番組情報を充実させると、若い世代は、より有難いと思うのではないか。