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焼き物の街のミステリー なぜ?「たぬきの置物」盗難相次ぐ 愛知・常滑市

 実はいま、焼き物のまち、愛知県常滑市でこのたぬきの置物の盗難が相次いでいるんです。取材を進めるとある場所に割れたたぬきの置物が。一体なにが!?

 「欠片が…たぬきの顔があるじゃんほら!」「あ!ほんとだ」

 (愛知・常滑市の住民)

 川のほとりで見つけたのは「たぬきの顔」とみられる陶器の破片。そして…もう一体!!

 

 「音がしたから見に来たの」

 (愛知・常滑市の住民)

 近所の住民は「不審な物音」も聞いていました。無残にも壊れたたぬきがなぜこんなところに…

 古くから焼き物の町として知られている愛知県常滑市。ここでいま問題になっているのが…

 「朝起きて、風景が違うと思ったらたぬきがいなかった」

 (たぬきの置物を盗まれた男性) 

 

 たぬきの置物の盗難です。男性はことし9月、家の庭に置いてあった2体のたぬきのうち1体がなくなっていることに気が付きました。残っていたのは頭の上にのっていた笠だけ。

 「父親が趣味で作ったもので、形見。腹立つ」

 (たぬきの置物を盗まれた男性) 

 

 実はこうした被害が、愛知県常滑市内で相次いでいるんです。

 警察によりますと、ことしだけで、住宅の玄関や庭などに置いてあった8体が盗まれたほか、去年6月にも1体、さらにおととし11月にも、市の中心部にある焼き物の販売店などで6体が盗まれたとのこと。

 店の外に置いていた、たぬき2体が盗まれたという店では。

 「『あれ売れたの?』って聞かれて、『えっ?』と思って見たらなかった」

 (ほたる子 竹内奈都子さん)

 盗まれたたぬきは小さいものが1万1000円。大きいものが5万5000円の値段を付けていました。

 「きょうも(客に)『たぬきはいくら?』と聞かれて、人気はある」

 (ほたる子 竹内奈都子さん)

 本当は外に置いておきたいと思っていますが、被害がおさまるまでは店内にしまっておくと言います。

 そもそも、たぬきの置物は「他を抜く」という意味で縁起物として置かれるもの。

 有名なのは愛くるしい表情でお馴染みの信楽焼ですが、常滑焼のたぬきは一体一体が職人の手作り。表情もまちまちです。

 「たぬきの置物はいま常滑では作っている人がいない。現存するものしかないのでそれだけ希少価値がある」

 (とこなめ陶の森資料館 小栗康寛学芸員)

 各家庭で長年大切にされてきた置物が狙われているのです。

 取材班が街を歩いていると「タヌキを返して」という看板が。

 「絶対に返ってこないけど思いを込めて書きました」

 「ちょっと頭に来てね」

 (伊藤豊廣さん・征子さん)

 ここは近くに住む夫婦が管理している庭で、誰でも自由に入ることができます。  

 春には色とりどりの花々が咲き地域の「憩いの場」となっていて、常滑焼のたぬきはその「シンボル」でした。しかし3年ほど前に突然盗まれ、夫婦はしかたなく新しいたぬきを買いました。

 「常滑中探してもあのたぬきほど良い物はない。もう一回見たい」

 (伊藤豊廣さん)

 消えたたぬきは、いったいどこに行ってしまったのか。取材を進めると、事件の核心に迫るかもしれない「あるもの」を発見!!

 「ほらあそこ、顔があるじゃん」

 (住民の女性)

 割れたたぬきの顔です。

 「なにをしているかわからなかったけど、音がしたから見に来たの」

 (住民の女性)

 

 この女性は去年も同じ場所で別のたぬきの破片を発見。その時「不審な人物」を目撃していました。

 「ガシャーンと音がしたから見たら、オレンジの服を着てたもんだから。こんなところで捨てなくてもいいのに」

 (住民の女性)

 常滑市内で盗まれたたぬきはここで捨てられていたのか。さらに付近を捜していくと…

 「河口付近をよく見てみると、あちらにもたぬきの顔の破片があります」

 (CBCテレビ 竹内 悠記者)

 近くにはたぬきが持っていたとっくりとみられる破片も。取材班は写真を撮り、被害にあった方々に見覚えがないか尋ねました。

 「うちのじゃない」

 「もっと目がくりくり」

  (被害にあった人)

 資料館の学芸員にも見てもらうと…

 「どうして見つからないんだろうとずっと思っていたので」

 「割られてしまっているたぬきを見るのは初めてなのでびっくりしました」

 「売ろうとしても売れずに困って捨てたのかもしれないですね」

 (とこなめ陶の森資料館 小栗康寛学芸員)

 取材班は、警察にこれらの情報を提供。警察は割れたたぬきを回収しこれが盗まれたものかどうか、窃盗事件との関連を調べる方針です。

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