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コロナ禍で透析患者が危ない? ”命つなぐ治療”限界近づく

新型コロナに感染した透析患者:

「悲しいなぁ」

大雄会第一病院 蓑島謙一副院長:

「きょうで8日目になるから熱も出ていないし酸素も使っていないし。ちゃんと治療すればなんとかなる」

 新型コロナウイルスに感染したこちらの女性。人工透析を必要としています。人工透析とは、腎臓の働きが低下したことで血液に含まれる老廃物などを取り除くことができなくなった人たちの全身の血液をきれいにする治療。

 透析患者は1回およそ4時間、週に3回、この治療を受ける必要があり、全国に34万人以上います。

大雄会第一病院 蓑島謙一副院長:

「(注射)いくよ」

新型コロナに感染した透析患者:

「注射の針を下向きに刺すときと痛さが違う」

大雄会第一病院 蓑島謙一副院長:

「どっち向きがいい?」

新型コロナに感染した透析患者:

「任せた、ベテランに」

大雄会第一病院 蓑島謙一副院長:

「はい、握って」

新型コロナに感染した透析患者:

「ありがとう」

 愛知県一宮市の大雄会(だいゆうかい)第一病院では今年4月から新型コロナに感染した透析患者を治療するため入院病床をつくりました。患者はレッドゾーンにある個室に隔離されます。

 原則受け入れはこの病院に通院する患者が感染した場合のみ。現在2人が入院していますが今の態勢では限界が近いといいます。

大雄会第一病院 蓑島謙一副院長:

「(新型コロナ患者の入院は)2人が満床状態。治療継続をするにあたって(新型コロナ患者の)3人目が来たらどうしようかと思いますね。どうしてもと言われたらここで入院してもらいますけど、今のスタッフの人数では無理ですね」

 こちらの病院ではおよそ300人が人工透析を受けるため通院していますが透析患者ならではのこんな現状も。

大雄会第一病院 蓑島謙一副院長:

「当日発熱して来た透析患者さんにはここで抗原定量検査をします」*

記者:

「発熱していても病院に来る?」

大雄会第一病院 蓑島謙一副院長:

「来ないといけないですね。透析をしないといけないので」

 毎週5人ほどは発熱していても病院を訪れる透析患者がいるといいます。人工透析は「命をつなぐ治療」。治療を受けなければ死に直結するのです。

大雄会第一病院 蓑島謙一副院長:

「陰性だった場合、その日は個室で透析していただく。検査しますけど、必ずしも100%ではないと我々は思うようにしている。偽陰性があってすり抜けていないかとも思いますし」

 ここまで感染対策を徹底する理由。実は、新型コロナに感染した透析患者は一般的に重症化しやすいと言われているのです。日本透析医会などによりますと透析患者の新型コロナでの死亡率も約16パーセントに及んでいます。

 そのため感染におびえながら生活している透析患者も少なくありません。

透析患者:

「重篤化した場合の怖さはずっと思っています。危機感はあります。何かを触ってもすぐ消毒。家の玄関に入ってもすぐ消毒。そういうことを心掛けています」

 愛知県内では、1回目のワクチン接種を終えた透析患者がその後、新型コロナに感染し死亡した例も。

大雄会第一病院 蓑島謙一副院長:

「2回目のワクチンを打っていなくて新型コロナを発症して亡くなられた透析患者はいると聞いています。2回目のワクチンを打った人がブレイクスルーで発症した場合、重症化が防げるかはまだ未経験。色んな機関からの報告を待ちたいと思います」

 医療ひっ迫により、透析患者は危機に直面しています。

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