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成人式・嫁入り…思い出の着物を再利用 世界でただ一つの「マイお雛様」

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 「もったいない!!」の取り組みが2015年から続いています。愛知県岡崎市の人形販売店では、思い出の着物や帯を再利用した、世界でただ一つのお雛様の制作を行っています。大忙しの工房にお邪魔しました。

 ことしも3月3日の桃の節句を前にして、名付けて「マイおひな様」の製作が佳境に入っています。お客さんから持ち込まれた思い出の着物の生地などを使って、ひな人形の衣装に仕立て直す作業です。

 取り組むのは、粟生真一(あおうしんいち)さん。2015年度の愛知県の「郷土伝統工芸品優秀技術者」に選ばれ、その技は高く評価されていて、岡崎市の節句人形専門店の二代目です。

 「着物だと、お祝い事とか催し物でしか着ないという人も多いですが、お雛様だと必ず1年に1回出して頂ける」
(粟生人形 粟生真一さん)

 19日土曜日、粟生さんが仕上げていたのは、衣装のリクエストを受けた「3段飾り」。基本的には人形一体が12万5000円(税抜き)からで、大きさ、着物、作り方によって価格は変わります。

 分業制の人形制作。節句人形の「衣装師」は、岡崎市内では今は粟生さん、ただ一人。人形の衣装製作と合わせて全体のプロデュースが仕事です。
 今回製作を依頼したのは、愛知県清須市の女性が娘のために。お殿様の「金の帯」は、依頼者の母親が成人式で使っていたもの。お姫様の「白地の衣装」は、依頼者の姉が15年前の正月に着ていたもの。そして、三人官女の衣装は、依頼者本人が着ていた思い出の一枚です。

 そして、翌日は、完成品の引き取りの日でした。

 Q普通のひな人形とは違いますか?
 「違いますね。大満足です」
(依頼者・北沢永さん)

 家族から受け継いだ大事な着物でも、着る機会は限られ、処分に困ることもあります。

 「自分が嫁入りした時にもらったとか、七五三で来たものとか、喜びながら話していただけるので、お客さんの声を聞いて頑張れます」
 (粟生真一さん)

 ことしは、嫁入りの時に実家の母親に贈られた着物を仕立て直して、自分のためにひな人形に着せかえた60代の女性もいたということです。

 思い出も「重ね着」を…もったいないから生まれた世界でただ一つのひな人形です。(22日19:17)

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