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文化庁芸術祭優秀賞作品 土がくる~規制なき負の産物の行方

・令和元年度(第74回)文化庁芸術祭テレビ・ドキュメンタリー部門「優秀賞」
・第46回 放送文化基金賞 番組部門 テレビ・ドキュメンタリー番組「奨励賞」

<受賞理由>
・芸術祭
愛知県瀬戸市の住宅地に現れた高さ3mの盛土。その正体は出処不明の建設残土。騙されて無償で土地を提供してしまった夫妻と、業者や行政との闘い。一方、三重県尾鷲市には大型船で残土が運び込まれていた。環境悪化を恐れる住民と、地域発展には必要な事業だと断言する業者。2つの話を軸に建設残土問題を1年余りにわたって追った秀作である。

・放送文化基金賞
都市開発などで出る2憶トンもの建設残土。これらが今、地方の山や、個人の土地に棄てられている。背景には建設残土を取り締まる法律がないことと、地方の過疎化がある。経済発展の陰で進行している社会問題を突き詰めた好番組。

<番組内容>
2018年5月。愛知県瀬戸市の住宅街に突如現れた“残土の山”で、住民が困っているとの情報を得て取材を開始。
すると、「休耕田にリニア新幹線の工事で出た残土を1メートルの高さにして搬入させてほしい」という業者に対して、土地の所有者は「搬入後は畑として使えると言われたし、JRの事業だから変なことはないだろう」と了承した。
ところが、それは真っ赤なウソだった。
さまざまな建設現場から出た土の寄せ集めの山と判明した。
一方、三重県南部の尾鷲市周辺は格好の“土捨て場”。
関東・関西の工事現場の残土が船で運びこまれ、港からすぐの山肌が削られ捨てられていた。
都会の“負の産物”を引き受ける“残土ビジネス”の実態を追った。

建設残土は、開発の陰でうみ出される「負の産物」だ。
東京オリンピックや大阪万博など都市部での新たな開発が進む中で、国がその規制を曖昧にしていることは、これから日本全土の問題として広がるのではと危惧する。
また、繁栄する都市部と衰退していく地方の間で起きている「南北問題」とも言える。
住民への取材と行政への情報公開請求から、建設残土の搬入場所を特定し、日々のニュース番組で繰り返し「処理方法を考えるべきだ」と伝えていく中で、「残土条例は必要ない」としていた三重県だったが、私たちは、知事の「その決定を見直す」という発言を引き出した。
また、三重県紀北町の残土条例制定にもつながった。
当番組は一連の調査報道をまとめた形だ。
日本はこのまま建設残土問題にしっかり向きあわなくてもいいのか・・・。

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