大相撲五月場所の千秋楽を迎えないうちから、角界では早くも名古屋場所の準備が始まったそうです。5月23日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、日本相撲協会の岩友親方がスタジオ出演。パーソナリティの加藤里奈と三浦優奈に対し、名古屋場所について解説します。
ライト層にも配慮
岩友親方は和歌山県出身、元木村山です。最高位は西前頭七枚目。生涯戦歴は59場所で343勝328敗7休。幕内戦歴は16場所中101勝139敗。十両優勝2回の経験があります。
名古屋場所担当の岩友親方の仕事はチケット販売から会場設営まで様々。
加藤里奈もお気に入りの力士をチェックしているそう。
加藤「相撲協会のホームページの力士プロフィールには、好きな食べ物とかマイブームとか細かいことが載っているので、共通点を見つけて応援するんですよ」
岩友「ライト層のファンの方にも応援していただきたいので、細かくプロフィールを載せることが増えてきました」
ちなみに岩友親方の趣味を調べてみると「睡眠」でした。
名古屋場所の見どころ
ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催される大相撲名古屋場所は、7月9日から15日間に渡って熱戦が展開されます。
今週末の5月27日から名古屋場所のチケット発売が始まります。
大相撲は今年の春場所から4年ぶりに全てが通常開催となりました。
枡席でも飲食ができるようになり、声援が送れるようになったことで、館内の熱気が甦ってきたそうです。
今場所の注目は新大関の期待がかかる霧馬山。
大関となればこの名古屋場所が、大関としての最初の場所になります。
今場所、幕内に戻って来た朝乃山は優勝争いもしています。出身は同じ中部地方の富山県富山市なので、名古屋まで応援に詰めかけるファンも多そうです。
朝乃山にとっては心強い場所になりそうです。
また名古屋場所では相撲以外も楽しめるそうです。
岩友「相撲以外でも楽しんでいただけるように、エントランスの前ではキッチンカーを出します。中に入ると相撲なんですけど、周りでいろいろ楽しんでいただけるようにと思っています」
地方場所ならでは
地方場所ならではの楽しみは各部屋の宿舎の見学。
見学先の宿舎の朝稽古に行けば、他の部屋から出稽古に来た横綱や大関に出会えるかもしれません。
また朝稽古の見学や力士と一緒に写真を撮ってもらうこともできそうなんだとか。
三浦「赤ちゃんの時にお相撲さんに抱っこしてもらうと丈夫に育つって言われてるじゃないですか。
私、小っちゃい頃、小錦さんに抱っこしてもらったことがありまして。今回、相撲部屋の見学もできるといいですね」
地方場所は東京の国技館と違って、花道と客席の距離が近いことも魅力。
取り組みを終えて戻っていく力士の笑顔や落ち込んでいる表情がよく見えるそうです。
グッズも充実
加藤「私がいつも楽しみにしているのは豊富なお土産です。
新しいグッズで気になるのが『亀田の勝ちの種』です」
岩友「パッケージも力士で、めちゃめちゃ売れてるんですよ」
「勝ちの種」はもちろん亀田製菓のベストセラー「柿の種」の大相撲バージョン。
味は相撲らしく鶏ちゃんこ風味。15個の個包装で全部食べると全勝になる縁起物です。
加藤「もう一個気になったのが『またわりハンガー』。可愛いんですよ」
「だいふく山」というゆるいキャラクターが股割をしているイラストのハンガーです。
ハンガーの左右の長い部分が股割中の足になっています。ちなみに抱き枕もあります。
是非、会場で
加藤「SNSでも頻繁に発信されるじゃないですか。あれで若いファンが増えたと感じます」
大相撲ファンの女の子を取材したことがあるという加藤。
その女の子は、自分の髪をセットするために鬢付け油を使っているそうです。
実は販売されている鬢付け油は一種類しかありません。東京都江戸川区にある島田商店の「オーミすき油」です。ネット通販でも購入できるそうです。
加藤「いまオイルをつけた髪型が流行っているので、お相撲さんと同じ香りになれるっていうので使っているそうですよ」
岩友「僕は受け付けないです。もう二度と嗅ぎたくない(苦笑)」
岩友親方はオイルの匂いで、厳しい力士時代を思い出してしまうようです。
ちなみに加藤が取材した大相撲ファンの女性は、力士と撮ってもらったツーショット写真を見ながら応援するそうです。
加藤「私も枡席で見たことあるんですが、めちゃくちゃいいです!家族友達同士で見るにはとってもいい席です」
最後に岩友親方がリスナーに向けて呼びかけます。
「今年の名古屋場所のチケットは27日、土曜日から販売開始します。
昨年と違って、コロナもだいぶ緩和されて通常開催になりますので、ぜひみなさん足を運んでいただきたいと思います」
(尾関)