元中日ドラゴンズ捕手で野球解説者の中村武志さんが、3月13日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演。ダイノジの大谷ノブ彦といま大注目のWBCについて語りました。WBC最大の敵について、中村さんが体験を交えて解説。今後開催されるドラゴンズのオープン戦5試合の結果も予想しました。
イタリアなんですか?
「日本が準々決勝で戦うイタリアはどのようなチームなんでしょうか?プロの観点から教えてください。あまりチェックしていなくて、よくわからず、不気味な相手に見えてきます」(Aさん)
中村「イタリアなんですか?」
大谷「イタリアなんですかって(笑)」
中村「キューバじゃない?」
1次ラウンドのプールBを1位で通過した日本は、プールAを2位で通過したイタリアと当たります。プールAを1位通過したキューバは、プールBの2位オーストラリアと当たります。
流石に中村さんもイタリアの野球まではわかりません。しかし「負けることはない」との意見でした。
最大の敵は時差ボケ
「メジャーでは飛行機移動をした直後の試合に出るのを拒否する選手がいるそうです。選手たちが、時差ボケをうまく解消できて素晴らしいパフォーマンスができますように」(Bさん)
準々決勝でイタリアに勝てば、準決勝と決勝はアメリカのマイアミにあるローンデポ・パークで行われます。
大谷選手が雑誌のインタビューで、一番危惧していたのがこの時差ボケだそうです。
しっかり睡眠が取れて、自分のパフォーマンスが100%出せるかがポイントとなりそうです。
パフォーマンス重視
大谷「ちなみに中村さん、時差ボケのエピソードはありますか?」
中村「金曜日にナイターして土曜日にデーゲームとか。そこで、ナイターでは、ちょっと身体がキツイなって通路で喋ってたら、おっきな顔の人に頭ゴツン」
おっきな顔の人とは、もちろん燃える男・星野監督。中村さんのエピソードには欠かせません。
中村「『お前は試合に出なくていい』ぐらいに言われて。『そういう意味で言ったんじゃありません』って、しどろもどろに答えてました」
ナイターの翌日のデーゲームは、やはり辛いそうです。
中村「チーム名は出さないですけど、ナイターの後のデーゲームは選手を休ませてましたね。ロッテとは言わないですけど、バレンタイン監督です」
結局言ってしまう中村さん。メジャー流、パフォーマンス重視の考え。気温が10度以下になると選手を試合に出さないこともあったんだとか。
大谷「コツンって叩くのは昔の考え方なんでしょうね」
中村「コツンじゃなくてゴグーンと来ましたもんね」
WBCの1位はドミニカ
大谷「現段階で中村さんから見てWBC…」
中村「2位です。準優勝」
即答する中村さん。
大谷「予想を言う時はすぐ断言して、毎回カッコいいのよ。でも1回も当たってない(笑)」
中村「考えてみて下さい。準優勝ってことは決勝まで残るっちゅうことです」
決勝の相手もまだ未定ですが、中村さんの予想はドミニカだそうです。つまり中村さんの予想はドミニカが1位で日本が2位。
中村「3位はアメリカかなと思ってますけど、そのドミニカが決勝まで出るかどうかも不安になってきたんですけど…」
ドミニカが来なければ日本が1位でアメリカが2位。3位はプエルトリコというのが中村さんの予想。
大谷「スター選手が勢揃いですが、アメリカの優勝はないですか?」
中村「ないと思いますね。野球はスターでやるんじゃないですよ」
ここはキッパリと言い切った中村さん。果たして結果は?
負け越しの予想なし
最後はドラゴンズオープン戦、これからの5試合の勝敗を予想しました。
球場は全てバンテリンドームで広島、楽天と対戦します。
中村「4勝1敗。5勝0敗でもいいと思ったけど。ちょっとやり過ぎかなと思ったので4勝1敗です。5連勝に近い4勝1敗。どういうことか意味わかんないですけど」
大谷「僕、5連勝です」
中村「そこが何回言っても素人なんだよな」
大谷の根拠は、ピッチャーが本番モードになってきて状態がいいこと、セカンドのポジション争いで野手がいいパフォーマンスをすること、本拠地バンテリンドームの試合だから、ということでした。
中村「明日からある程度勝ちに行く野球になるので、ここで勝てれば開幕ダッシュできそうな気がするんです」
そして加藤里奈は3勝2敗と当てにきている予想。中村さん4勝1敗。大谷5連勝。今回は誰も負け越さない予想です。勝ち越しは間違いなし?
(尾関)