名演奏家シリーズ2022
上野通明 チェロ・リサイタル / ピアノ:北村朋幹
2021年「ジュネーヴ国際コンクール」チェロ部門で日本人初優勝の栄冠に輝いた
パラグアイ生まれ・26歳、期待の俊英による名古屋初リサイタル!
ピアノは愛知県出身の若き名匠・北村朋幹という豪華デュオが実現。

©TAKA MAYUMI
- 開催日
- 2022年9月29日(木)
- 会場
- 三井住友海上しらかわホール
- 時間
- 18:45開演
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S¥5,000 A¥4,000(全席指定・税込)- ※感染症拡大状況により公演が延期または中止になる場合がございます。
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上野通明×北村朋幹 インタビュー(MEG VOL.68)
近年、世界を舞台にめざましい活躍をみせるチェロの俊英が9月に三井住友海上しらかわホールに登場。
ピアノを愛知県出身の若き名手・北村朋幹が務める、理想的なデュオによるステージが早くも大きな期待を集めています。
―― お二人が最初に共演されたのはもう7年も前だそうですね。
上野 : 第一印象は、寡黙で(笑)真面目そうなピアニストでしたが、その後は彼の持つ膨大な知識の量に圧倒されっぱなし。リハーサルも楽しくて、いろんなことを教えてくれるので凄く勉強になります。
北村 : 邪念や下心がなく、心にあるものが素直に音楽となって表れるのが彼のチェロ。初めて会った時に感じたように、今も変わらずにそのままでいられるところが素晴らしいし、羨ましくもある。ただの若き天才じゃないんです。
―― 今回のプログラムで先ず目を惹くのはブリテンのチェロ・ソナタ ハ長調ですね。
上野 : 前半のメインです。ショスタコーヴィチにするかどうか迷ったのですが、北村君がブリテンで始まる素敵なプログラムを提案してくれて、それがとても魅力的だったので。
―― ブリテンはショスタコーヴィチのチェロ協奏曲 第1番の初演を聴いてロストロポーヴィチと出会い、彼にこのソナタを書いたのでしたね。
北村 : ブリテン自らがピアノ伴奏を務めてロストロポーヴィチがこの曲を弾く録音も残されています。完璧な構成の美しい楽譜を前にして、二人が自由に、歌心に溢れたエモーショナルな演奏を展開するのが印象的でした。
―― シューマンの5つの民謡風小品とブリテンは曲想もぴったり合いますね。
上野 : それぞれが強いキャラクターを持っているけれど5つでひとつの世界を作り上げている。特に第2曲のゆったりとした子守歌のようなノスタルジックな雰囲気が大好きです。
―― ドビュッシー最晩年の作品であるチェロ・ソナタも各楽章が色彩豊かですね。
上野 : 第1楽章「プロローグ」からおどけた感じの第2楽章「セレナード」へと一気に変化して第3楽章はスリル満点と、目まぐるしい。前回北村君とこの曲で共演した時に、ドビュッシーが水に対して憧れを抱いていたことを彼から聞いて、なるほどなと思った。まさに水の中にザブンと飛び込むようにして世界ががらりと変わるイメージですね。
―― ベートーヴェンのチェロ・ソナタ 第3番 イ長調も楽しみにしています。
上野 : 最初に共演した第4番でお互いのベートーヴェン像が一致しているのがわかって、これを機に二人でベートーヴェンに取り組んで行きたいと思いました。今回の3番にもご期待下さい。
―― しらかわホールは北村さんにとっては地元ですね。
北村 : 本当に音楽の神様がいるのを感じる神聖なホール...だからと言って決して堅苦しいわけでもない。昔からよく知っている大好きな場所で上野君と一緒に弾けるのが嬉しいです。
―― 上野さんはパラグアイの生まれで、幼少期をスペイン、バルセロナで過ごされたんですよね。
上野 : 海も空も日本の碧さとはまた違うバルセロナで、感性を刺激されて育ちました。いい想い出がたくさんあります。
―― 最後に一言メッセージをどうぞ。
上野 : 名古屋で初のリサイタルなので、しらかわホールで演奏するのが待ち遠しいです!たくさんの方に足を運んでいただけますように。
◎Interview&Text/東端哲也

上野通明 (チェロ)
2021年ジュネーヴ国際音楽コンクールチェロ部門日本人初の優勝、併せて三つの特別賞受賞。第6回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際音楽コンクール、第6回ルーマニア国際音楽コンクール、第21回ヨハネス・ブラームス国際コンクール優勝。これまでにワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、ロシア交響楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団等国内外の主要オーケストラと共演。ジャン=ギアン・ケラス、ダニエル・ゼペック等、著名な海外アーティストとも多数共演し好評を博す。岩谷時子賞奨励賞、青山音楽賞新人賞、第31回出光音楽賞受賞。文化庁長官国際芸術部門表彰を受彰。
桐朋学園音楽大学SDコースで毛利伯郎に師事し、P.ウィスペルウェイに招かれ19歳で渡独。現在エリザベート王妃音楽院にてゲーリー・ホフマンにも師事。主にヨーロッパと日本で積極的に演奏活動を行なっている。使用楽器は1758年製P.A.Testore(宗次コレクション)、弓は匿名のコレクターよりF.Tourteを貸与されている。

北村朋幹 (ピアノ)
1991年愛知県生まれ。
3歳よりピアノを始め、浜松国際ピアノコンクール第3位、シドニー国際ピアノコンクール第5位ならびに3 つの特別賞、リーズ国際ピアノコンクール第5位、ボン・テレコム・ベートーヴェン国際ピアノコンクール第2位など受賞。2005年、第3回東京音楽コンクールにおいて第1位(2位なし)ならびに審査員大賞(全部門共通)受賞、以来日本国内、ドイツをはじめとするヨーロッパ各地で、オーケストラの定期演奏会への出演、ソロリサイタル、室内楽、また古楽器による演奏活動を定期的に行っている。録音は5枚のソロアルバムをフォンテックよりリリース。「ケージ プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード」は、令和3年度文化庁芸術祭賞レコード部門優秀賞受賞。愛知県立明和高等学校音楽科を経て東京藝術大学に入学、2011年よりベルリン芸術大学ピアノ科で学び最優秀の成績で卒業。これまでに伊藤恵、エヴァ・ポブウォツカ、ライナー・ベッカー各氏に師事。現在はフランクフルト音楽・舞台芸術大学に於いてイェスパー・クリステンセン氏のもと、歴史的奏法の研究に取り組んでいる。
プログラム
- ブリテン
- チェロ・ソナタ ハ長調 Op.65
- シューマン
- 5つの民謡風小品 Op.102
- ドビュッシー
- チェロ・ソナタ ニ短調
- ベートーヴェン
- チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op.69
アンコール
- シューベルト
- 「白鳥の歌」よりセレナーデ
- ドビュッシー
- 星の輝く夜
一般発売 : 5月26日(木)10:00
チケット取扱い
- アイ・チケット
- 0570-00-5310
https://clanago.com/i-ticket - チケットぴあ
- https://t.pia.jp/ (Pコード216-221)
- ローソンチケット
- https://l-tike.com/ (Lコード41031)
- e+(イープラス)
- https://eplus.jp/
- 芸文プレイガイド
- 052-972-0430 (愛知芸術文化センター内)
- しらかわホールチケットセンター
- 052-222-7117
- CBCチケットセンター
- https://www.funity.jp/cbc-ticket/
当公演は、政府などによるイベント開催ガイドラインに沿った上で、自治体及び会場と協議の上、新型コロナウイルス感染症対策を万全に行い、開催いたします。
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協賛 : 大同特殊鋼
協力 : CBCラジオ、クラシック名古屋