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冒頭の大編成での「アルルの女」から管が華々しくきらめき、名古屋の聴衆に“山田ロマンド見参”を鮮烈に印象付けた。続く樫本大進のチャイコフスキーは、美音のカンタービレはもとより、実にヴァリエーションに富んだ表情と気迫を見せ、往々にして緩みがちにもなる1楽章のリフレインでも決して聴衆を逸らさない、さすがのパフォーマンスであった。また、彼に拮抗するくらいこの夜、絶好調であったのが第1フルートのサラ・ルーメルで、オケから浮上する音色と表現力が際立っていた。彼女は、「シェエラザード」でもソロ・ヴァイオリンと並ぶ喝采を浴びていた。山田は、プローベからロマンド・サウンドの源泉を引き出すような真摯なタクト捌きで、今後も目が離せないカップリングと言えるだろう。
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創設者エルネスト・アンセルメとの数々の名演、特に100タイトルを超えるアルバムや、ブリテン、ドビュッシー、ストラヴィンスキーほか、多くの作品初演で高い評価を得ているスイス・ロマンド。色彩感溢れるロマンド・サウンドは、世紀を越えて綿々と受け継がれてきた。
2009年ブザンソンで優勝し、一大旋風を巻き起こした山田和樹、ベルリン・フィルの第1コンサート・マスターとして日本音楽界を牽引する樫本大進との共演で、定評あるフランス/ロシア・プログラムを披露する。 |
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山田和樹 |
樫本大進 |
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指揮 |
山田和樹 |
ヴァイオリン |
樫本大進 |
管弦楽 |
スイス・ロマンド管弦楽団 |
プログラム |
ビゼー:アルルの女 第2組曲より「メヌエット」「ファランドール」
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」 作品35 |
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公演日 |
2014年7月5日(土)
【開場】13:30 【開演】14:00 |
会場 |
愛知県芸術劇場コンサートホール |
料金 |
S¥14,000 A¥12,000 B¥10,000 C¥8,000 D¥6,000 |
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