名古屋国際音楽祭
 
2014年度のプログラム
6月27日(金)開場 17:45 開演 18:30 愛知県芸術劇場大ホール
高い水準の公演をミュージック・シーンに贈りつづける、中欧の秘宝オペラ・ハウス。待望のカサロヴァ「カルメン」がついに実現! スロヴェニア国立マリボール歌劇場  ヴェッセリーナ・カサロヴァ主演 ビゼー:歌劇「カルメン」全4幕
公演レポート
音楽祭では、ソロやグルヴェローヴァとのデュオ・リサイタルで喝采を浴びてきたカサロヴァ。今回、本格的なオペラ公演に待望の初登場となった。最近はデリラ役やワーグナー作品のドラマティック・メゾ的な役柄で活躍しているだけあって、少し軽快さに欠けるカルメンではあったが、沈み込まない弱音やホールを満たす高音はさすがであった。ホセ役のアキモフも前評判通りの美声を聴かせ、殊に2幕冒頭から長く続いた2人の対峙シーンでは、聴衆を一気に惹き込む緊迫感で魅了した。美術も簡素ではあったが、照明を効果的に使う美しい舞台で好評を得た。エスカミーリョ役のベロボが、声量で今一歩精彩を欠いていたのが残念であった。


事前告知
 

2012年の欧州文化首都に選定された、スロヴェニアの美しい都市、マリボール。ウィーンやヴェネツィアからも近いため、名門大劇場から多くの名歌手が来演、聴衆のレベルの高さも相俟って発展を続けている。
1919年の設立以来、オペラ、バレエ、演劇で500以上の新プロダクションを贈り出し、同国の文化を支える大黒柱として高い評価を得てきた。朝日新聞社の招聘で日本に初来日した2007年公演では東京、大阪、名古屋の3都市で「ラクメ」を上演、多くの観衆を集めた。
2度目となる今回は、世界のトップ・メゾとして名高いカサロヴァが、名古屋で初めて「カルメン」を披露するのも大きな話題である。

 
  ヴェッセリーナ・カサロヴァ

指揮 サイモン・ロビンソン
演出 フィリップ・アルロー
出演 マリボール歌劇場管弦楽団・合唱団・バレエ団
主要キャスト カルメン:ヴェッセリーナ・カサロヴァ
ドン・ホセ:エフゲニー・アキモフ
エスカミーリョ:ジャック・グレッグ・ベロボ
エフゲニー・
アキモフ
ジャック・グレッグ・ベロボ
公演日 2014年6月27日(金)
【開場】17:45 【開演】18:30
会場 愛知県芸術劇場大ホール
料金 S¥22,000 A¥18,000 B¥14,000 C¥10,000 D¥7,000