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国内外のヴァイオリンの若い才能を一同に集結させたこのコンサートは、ガラ・コンサートの楽しさとロマの音楽の魅力を味わってもらおうという企画コンサートであった。美しい音色と歌心でオーケストラと良い会話を続けた長尾春花、抜群のテクニックと若さの勢いで難曲を弾ききった山根一仁、切れ味鋭くバルトークとラヴェルの魅力に迫ったクララ=ジュミ・カン、銘器ストラディバリで堂々としたチャイコフスキーを披露したレイ・チェンとそれぞれが個性を十分に発揮して楽しいコンサートとなった。秋山和慶の名フィルの好サポートも光った。
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ヴァイオリン |
長尾春花、山根一仁、クララ=ジュミ・カン、レイ・チェン |
指揮 |
秋山和慶 |
管弦楽 |
名古屋フィルハーモニー交響楽団 |
プログラム |
ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
ビゼー/ワックスマン編:カルメン幻想曲
バルトーク:ラプソディー 第1番
ラヴェル:ツィガーヌ |
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公演日 |
2012年4月14日(土)15:00 |
会場 |
愛知県芸術劇場コンサートホール |
料金 |
S\7,000 A\6,000 B\5,000 C\4,000 D\3,000 |
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素晴らしい才能が続々登場!
今、才能豊かな数多くのヴァイオリニストが毎年のように世に羽ばたいている。長尾春花は今春、安宅賞を得て東京芸大を卒業、コンチェルト、リサイタル、カルテット、オーケストラのゲスト・コンサートマスターなど在学中からすでに豊富な演奏体験を持った逸材でその美しい音色は注目だ。
長尾は今回演奏するヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲2番について「この曲は彼自身がヴァイオリニストだったこともあって,ヴァイオリンの良さが存分に発揮され、超絶技巧もあちこちに散りばめられています。特に私は、その美しく愛に溢れた旋律が好きで、皆様にもその魅力を感じていていただけたらと思っています。」と話す。
2010年の日本音楽コンクールで26年ぶりとなる中学生優勝を飾った山根一仁は、現在桐朋女子高等学校音楽科(共学)の一年生。学校では同じく特待生として入学したピアノの小林愛実と同じクラスで、一緒に室内楽を演奏する仲だという。今回は自ら難曲、ワックスマンの「カルメン幻想曲」を選曲、「ツィゴイネルワイゼン」と共に全身を使ったエネルギッシュな清々しさ満点の演奏を披露してくれることだろう。
2010年に立て続けに仙台国際とインディアナポリスの両コンクールを制し、波に乗っているクララ=ジュミ・カン、エリザベート王妃の覇者レイ・チェンの海外勢に負けず劣らず、日本のヴァイオリン界の高いレヴェルを見せてくれることだろう。 |
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