|
|
|
|
華やかなソプラノと比べるとメゾ・ソプラノは音域が低くて地味で目立たないというイメージがありますが最近は世間一般でも女性の低音が「大人の女の証し」として見直されつつあるように感じられます。カサロヴァは各オペラのキャラクターをそのビロードのような音色と幅広い音域を駆使して見事に演じ分けていました。男らしさと色っぽさを見事に兼ね備えた彼女の声は彼女が今キャリアの絶頂にあることを示していたのではないでしょうか?お客様の反応も「ブラボー!」よりも思わず隣の方と目を合わせて「すごいね」と頷きあう、そんな反応が多かったように感じました。ピアノを担当したサイラスも長年英国ロイヤル・オペラで指揮者としても活躍し、カサロヴァとも度々共演しているというキャリアが示す通り、見事な表現力でカサロヴァの歌唱に華を添えていました。
|
|
|
|
|
当日のアンコール:
モーツァルト |
「皇帝ティトの慈悲」より
「どうか、今この一時だけでも」
|
ロッシーニ |
「タンクレーディ」より
「何故こうも心の平静がかき乱されるのだ」 |
|
|
2004年の「名古屋国際音楽祭」に初登場したカサロヴァを聴いて、彼女の大ファンになった方も多いのではないでしょうか。今回のリサイタルは昨今ブームとなっているバロック・オペラの名曲からスタート。彼女が最も得意としているモーツァルトとロッシーニを中心に据え、今、満を持して取り組んでいる「カルメン」までとまさに“ベスト・オブ・カサロヴァ”のプログラムです。「舌を巻くほどのうまさ」、「ダントツ」などなどステージに立つたびに会場を沸かせ、最高の賛辞を贈られている旬のメゾをお聴きのがしなく!全国でも名古屋でたった一回のリサイタルです。 |
|
|
|
|
ヴェッセリーナ・
カサロヴァ |
|
ピアノ |
デイヴィット・サイラス |
プログラム
(予定) |
ヘンデル: |
歌劇「アリオダンテ」よりレチタティーヴォとアリア |
モーツァルト: |
歌劇「フィガロの結婚」よりケルビーノのアリアとアリエッタ |
ロッシーニ: |
歌劇「セミラーミデ」よりアルサーチェのレチタティーヴォとカヴァティーナ |
ビゼー: |
歌劇「カルメン」よりハバネラ、ジプシーの歌 他 |
|
|
|
公演日 |
2009年3月24日(火)
【開場】18:15 【開演】18:45 |
会場 |
愛知県芸術劇場コンサートホール |
料金 |
S\10,000 A\8,500 B\7,000 C\5,500 D\4,000 |
|
|
|