名古屋国際音楽祭
 
2009年度のプログラム
2009年3月12日(木) 【開場】18:15 【開演】18:45
第32回名古屋国際音楽祭 ダニエル・ハーディング指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団
公演レポート
「ハーディング流」が徹底されたコンサートでした。華麗なオーケストラの響きを聴き慣れ、それを期待されたお客様の中には違和感を持たれた方が多かったかもしれません。ハーディングは新日フィルというモダン・オーケストラに古楽オーケストラの演奏ノウハウを反映させていました。楽器の配置もセカンド・ヴァイオリンがファーストと向き合う対面式でしたが何より決定的だったのはノン・ヴィブラートの奏法です。それによって得られるクリアーな響きと生き生きとしたリズム感は裃を着たベートーヴェンでなくもっと身近なベートーヴェンを感じさせるものでした。オーケストラのメンバーも彼のやり方を自発的に咀嚼して見事に様式感溢れる演奏を行っていました。オーケストラの事務局は「私達はフランス・ブリュッヘンの指揮でハイドンのプロジェクトをずっとやってきたところなので慣れています」と語ってくれました。色々な演奏スタイルがあって色々なベートーヴェンに出会える、私達にとっては大変うれしい時代が到来しているようです。


事前告知
 
続々と台頭してくる若手指揮者の中にあってもダニエル・ハーディング(75年 イギリス生)の存在感は図抜けています。マーラー室内管弦楽団、スウェーデン放送交響楽団、ロンドン交響楽団にポストを持ち客演依頼も目白押しと超多忙な彼が「名古屋国際音楽祭」に初登場し、独自の美学に貫かれた演奏を披露します。オーケストラは数ある在京オケの中でも“新御三家”と言われ進境著しい新日フィル。
ピアノに実力、実績充分の若林 顕を迎えたコンサートは聴き応え満点!
 
    ダニエル・ハーディング ピアノ:若林 顕

指揮 ダニエル・ハーディング
管弦楽 新日本フィルハーモニー交響楽団
ピアノ 若林 顕
プログラム ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 変ホ長調 作品73「皇帝」
ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
新日本フィルハーモニー交響楽団
公演日 2009年3月12日(木)
【開場】18:15 【開演】18:45
会場 愛知県芸術劇場コンサートホール
料金 S\9,000 A\7,500 B\6,000 C\5,000 D\4,000