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◆死者は最悪4500人に |
国の中央防災会議の専門委員会が、東南海地震と南海地震が同時に発生した場合の震度予測と被害想定を公表しました。
愛知県と三重県の沿岸では震度6強以上が予想され、家屋倒壊による死者は最悪の場合、4500人に達すると想定しています。
これは、国の中央防災会議の東南海地震などを対象とする専門調査会で初めて公表されたものです。 |

◆震度予測と津波の予想 |
それによりますと東南海地震と南海地震が同時に発生した場合、三重県の志摩半島や愛知県の渥美半島、それに知多半島などで震度6強以上の強い揺れが予想されるほか、名古屋市をはじめ、愛知県や三重県の広い範囲で震度6弱が予想されています。
また、津波については、三重県の志摩半島から南部の熊野灘に面する沿岸沿いに5メートルを超える大津波が到達し、志摩半島では最大9メートルに達するとしています。 |
◆地震による被害の予想 |
一方、地震による被害は、東海地方では揺れと液状化で全壊する家屋はおよそ16万7000棟。建物全壊による死者数は、最悪の午前5時の場合、東海地方では死者は4500人に上ると想定しています。
今回の試算には火事や津波による被害は入っておらず、実際にはさらに被害が大きくなることが予想されます。 |
◆今後はどうなる? |
今後、国はこうした被害予想に基づき、東南海地震に対する防災対策推進地域を指定し、これらの地域についても東海地震と同じ様な地震対策の整備が図られる事になります。
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