2013年度開催記録

1月26日(日)第10回CBC生きもの地球学校
「意外とグルメ、魚の食卓事情」 at 名古屋港水族館

 突然ですが、皆さんに質問です。魚の種類って世界でどの位あるか知っていますか?
実はその数なんと2万種以上。脊椎動物全体の約半分を占めているのです。それだけ沢山の種類があると、当然食べるもの、そして食べ方も多種多様です。1月26日(日)、名古屋港水族館で開かれた「生きもの地球学校」では、そんな魚の食卓事情について、飼育員の市川さんが解説しました。魚がどんなものを食べているか?大きくは以下の4つに分けられます。
(1)プランクトンを食べる マイワシ…エラにある、ろ過器官で海水を漉して食べる。
   タカクラタツ…1つ1つ吸い取って食べる。
(2)砂の中や岩についた生物を食べる ホウボウやヨメヒメジ…口ひげのような触覚を砂の中に突っ込んで獲物を探す。
   イシダイ…くちばしの様な硬い歯を持ち、殻ごと砕いて食べる
(3)他の魚を食べる クロマグロ…最高時速100キロという速いスピードで追いかけて捕まえる。
   オニダルマオコゼ…周囲の岩の様に化けて、エサとなる魚が来るのをじっと待ち伏せる。
   キアンコウ…頭についたアンテナ状の突起を揺らし、エサだと思って近づいた魚を捕獲。
   クロヘリメジロ…口より大きなエサを鋭い歯で食いちぎる。
(4)海藻を食べる テングハギ・サンゴアイゴ…ついばんで食べる。
   ※水族館では海藻の代わりにレタスや小松菜を与えているそうです。
 説明の後、黒潮水槽のバックヤードへ移動し、マイワシやマグロ、サメなどの餌やりの様子を観察。時速100キロで泳ぐマグロが海とは違う環境の中で餌を確保するために取った工夫(中には何と「一瞬止まる」事を学習したマグロもいたそうです)など水族館ならではの裏話を市川さんが披露しました。次回は2月22日(土)、東山植物園で「樹木の高さを測ろう」をテーマに講座が開かれます。

戻る