CBC・東山動植物園・名古屋港水族館は、連携企画として2011年度から13年度まで(東山植物園の参加は12年度から)『生きもの地球学校~東山動植物園・名古屋港水族館で学ぼう』を開催しました。
これは、2010年、名古屋で開催された「生きもの地球会議・COP10」を契機に社会に高まった生物多様性への関心をつないでいこうというものです。各講座では、毎回テーマを決め、飼育や栽培担当者による興味深いお話や、施設のバックヤード見学、それにNPO法人「地球映像ネットワーク」が所蔵する生きものの生態を克明に撮影したドキュメンタリー作品の上映を行いました。
8月25日(日)第5回CBC生きもの地球学校
「すごいぞベルーガ!北極にすむクジラ」 at 名古屋港水族館
「イルカ」と「クジラ」は、同じ「クジラ目」に括られる哺乳類です。この違い、お分かりでしょうか?ポイントは、体長なんです。大人になれば4m越えの体長のものはクジラ。4m以下はイルカと呼ばれています。8月25日(日)、名古屋港水族館ではベルーガ(白イルカ)を中心に、海にすむ哺乳類について学びました。ベルーガは大人になれば、体長4m、体重は1000kgほどに育ち、肉厚で冷たい北極海にすんでいます。今回の講師 西本沙代飼育員から「オス・メスの見分け方」「水中で鼻の奥の部位を震わせて音波を発し、その反射波で獲物や障害物を把握する」「灰色のベルーガの赤ちゃんは脱皮し、成長につれて体が白くなる」と説明に加え、「天敵はシャチやシロクマ、でも今では環境汚染の元凶を作る人間も天敵のひとつになった」の説明には考えされました。この他にも、イルカの生態を取り上げたドキュメンタリー「ドルフィン・アーミー」の上映会や、水族館のバックヤードでベルーガを間近で観察もできて、大好評でした。