CBC・東山動植物園・名古屋港水族館は、連携企画として2011年度から13年度まで(東山植物園の参加は12年度から)『生きもの地球学校~東山動植物園・名古屋港水族館で学ぼう』を開催しました。
これは、2010年、名古屋で開催された「生きもの地球会議・COP10」を契機に社会に高まった生物多様性への関心をつないでいこうというものです。各講座では、毎回テーマを決め、飼育や栽培担当者による興味深いお話や、施設のバックヤード見学、それにNPO法人「地球映像ネットワーク」が所蔵する生きものの生態を克明に撮影したドキュメンタリー作品の上映を行いました。
5月3日(祝・金)第2回CBC生きもの地球学校
「発芽の不思議」 at 東山植物園
5月3日(祝)、今年度2回目の「生きもの地球学校」が東山植物園で開かれ、小学生の親子ら33人が参加しました。テーマは「発芽の不思議」。まずは、講師役の今井田春美さんが、植物が次の芽を出すために様々な工夫をしていることを説明しました。この中で、スミレは種をアリに運んでもらうため、種にアリの好きな糖類などからなる物質をくっつけていること。実にトゲトゲがあるオナモミは、イヌやネコといった小動物の体に付いて種を運び、危険に遭っても、実の中のふたつの種のどちらかが発芽するようになっていることなどが紹介されました。この後園内に出た参加者は、あちこちで様々な植物の芽を見つけては、植物園の担当者に名前を確認していました。また、今回鑑賞したDVDは、今井田さんが事前に“素晴らしい内容”と絶賛したドイツの作品、「植物の知られざる世界」。寄生植物のネナシカズラの一種が、トマトの匂いを嗅ぎ分けてその茎に巻きついていることを示す実験など、参加者は植物のたくましい生態に見入っていました。次回の「生きもの地球学校」は、6月16日に名古屋港水族館で開催します。