CBC・東山動植物園・名古屋港水族館は、連携企画として2011年度から13年度まで(東山植物園の参加は12年度から)『生きもの地球学校~東山動植物園・名古屋港水族館で学ぼう』を開催しました。
これは、2010年、名古屋で開催された「生きもの地球会議・COP10」を契機に社会に高まった生物多様性への関心をつないでいこうというものです。各講座では、毎回テーマを決め、飼育や栽培担当者による興味深いお話や、施設のバックヤード見学、それにNPO法人「地球映像ネットワーク」が所蔵する生きものの生態を克明に撮影したドキュメンタリー作品の上映を行いました。
10月13日(土)第7回CBC生きもの地球学校
「リスにサル・・・里山の友だち」 at 東山動物園
第7回生きもの地球学校が13日(土)に東山動物園で開かれました。 今回のテーマは「リスにサル・・・里山の友だち」。30人の参加者はま ず、人間が生活する都会と自然との中間に位置する里山の役割など について、飼育担当の猿渡さんから説明を受けました。この後参加者 は、里山に生活するリス、タヌキ、キツネ、ニホンザルなどを見学しま した。ニホンザルの見学では、飼育担当の茂野さんが「ニホンザルは お尻に“しりだこ”があり、これがクッションになっているので、長い間座っていても痛くならない」「手足にある指紋は、木から落ちないようす べり止めの役目も果たしている」といった興味深い話を披露してくれま した。続いて参加者は、北東アジアで誕生したタヌキがヨーロッパでた くましく生息している姿を描いた映像を鑑賞しました。映像にはタヌキ が死んだふりをするシーンもあり、参加者の一人は「まさか死んだふ りができるとは知りませんでした」と驚いた様子でした。最後に猿渡さ んは「里山の動物が安泰に暮らすことができる環境について、皆さん もいっしょに考えてください」と締めくくりました。