CBC・東山動植物園・名古屋港水族館は、連携企画として2011年度から13年度まで(東山植物園の参加は12年度から)『生きもの地球学校~東山動植物園・名古屋港水族館で学ぼう』を開催しました。
これは、2010年、名古屋で開催された「生きもの地球会議・COP10」を契機に社会に高まった生物多様性への関心をつないでいこうというものです。各講座では、毎回テーマを決め、飼育や栽培担当者による興味深いお話や、施設のバックヤード見学、それにNPO法人「地球映像ネットワーク」が所蔵する生きものの生態を克明に撮影したドキュメンタリー作品の上映を行いました。
4月22日(日)第1回CBC生きもの地球学校「海の王者シャチ」 at 名古屋港水族館
開催2年めとなる、『CBC生きもの地球学校~東山動植物園・名古屋港水族館で学ぼう』の今年度最初の講座が名古屋港水族館で開かれました。初回のテーマは『海の王者シャチ』。名古屋港水族館は去年12月に3頭のシャチを新たに迎えたばかりで、参加応募者は、40人の定員に対し200人に達する人気となりました。この日はまず、シャチの飼育担当者、神田幸司さんがシャチのあれこれについて、クイズや実物の標本などを使って説明しました。この中で、どちらも強そうなシャチとサメの違いについて、「シャチは哺乳類で、サメは魚類。シャチは家族で群れを作って暮らし、ホオジロザメを集団で襲って食べてしまうこともある」と紹介し、熱心にメモをとる参加者もいました。続いて上映された、南アフリカと南極の中間にあるクローゼ諸島(仏領)のシャチの一家を追ったドキュメンタリーでは、“お転婆な”のメスのシャチが、家族から狩りの仕方を教わり成長していく姿が描かれました。そして最後には、今回、バックヤードツアーの代わりに用意されたサプライズ!何と、部屋の大きなカーテンを開けると、そこには悠々と泳ぐ3頭のシャチが!!参加者は大喜びで、目の前に迫る体長5m、体重2tの巨体に目を凝らしていました。