番組審議会
第543回中部日本放送番組審議会
| 開催日 | 平成20年9月12日(金) | ||||||||||||
| 出席委員 (敬称略) |
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| 議題 |
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1.ラジオ番組審議
「海辺にて〜長江裕明 今を生きる〜」
| 放送時間 | 平成20年7月20日 14時00分〜14時40分 |
| プロデューサー | 三浦景一(ラジオ局放送制作部部長) |
| ナレーション | 加藤由香(CBCアナウンサー) |
| ディレクター | 森理恵子(テラ・プロジェクト) |
| 効果 | 舘 一孝(ティ・プロジェクト) |
企画意図
長江裕明さんは、手作りヨットエリカ号で世界一周の航海を果たした国際的なヨットマンです。その名を冠したエリカカップは日本最大のヨットレースとして毎年開催されています。しかし、今回主題としたのは、華々しいヨットマンの冒険譚ではありません。度重なる挫折の果てに海辺の廃屋にたどりつき、「ただ死を待ちながら」、隠遁の日々を過ごした男が、「ふたたび、生きる」ドキュメンタリーです。
長江さんの海辺での暮らしを坦々と追い、とつとつとしたインタビューを重ねるうちに、過去でも未来でもない、与えられた「今」を精一杯生きる姿が浮かび上がってきました。限られた余命という現実とむきあい、なおも夢を糧として人が命を燃やす様を、静かに描こうと思いました。
長江さんの海辺での暮らしを坦々と追い、とつとつとしたインタビューを重ねるうちに、過去でも未来でもない、与えられた「今」を精一杯生きる姿が浮かび上がってきました。限られた余命という現実とむきあい、なおも夢を糧として人が命を燃やす様を、静かに描こうと思いました。
番組内容
国際的なヨットマンとして一躍名をはせた長江裕明さん。しかし、その人生は順風満帆ではありませんでした。度重なる挫折の果てに、心臓病を発症。余命を宣告された長江さんは、厭世し海辺の隠遁生活を選択します。
番組では、海という自然の営みの中で、縁ある人々と糸をつむがれるように、ふたたび「生」へと導かれ、今年60才の還暦を迎えた長江さんの日々と夢を追います。
番組では、海という自然の営みの中で、縁ある人々と糸をつむがれるように、ふたたび「生」へと導かれ、今年60才の還暦を迎えた長江さんの日々と夢を追います。
取材付記
長江さんは、決して、朗々とロマンを語る雄弁家ではありません。おおらかで、無骨なヨットマンです。自分の心情を吐露するとき、しばしば辛そうに胸をおさえたのは、心蔵が悪いせいだけではなかったと感じています。
取材は、冬から夏にかけて行ないました。冬は、特に体調が悪化する季節で、冷たい空気が少しでも部屋に入ると、まるで喘息のように咳き込むような容態でした。10分話しては、マッサージチェアに倒れこむ。マイクを向けることに罪悪感すら感じましたが、それでも、積極的に取材に応じてくれました。そして、夏、ヨットを操る長江さんを船上で目の当たりにし、別人のようにイキイキとしている様子に正直驚きました。
奇跡的とも言われる術後の回復。その原動力が何だったのか、少しだけわかったような気がします。それでも、長江さんの心蔵の生体弁の寿命はあと数年足らず。
取材期間中、堀江謙一さんはじめヨットマン達の活躍が報じられるたび、その心中やいかばかりであったか察するにあまりあります。
取材は、冬から夏にかけて行ないました。冬は、特に体調が悪化する季節で、冷たい空気が少しでも部屋に入ると、まるで喘息のように咳き込むような容態でした。10分話しては、マッサージチェアに倒れこむ。マイクを向けることに罪悪感すら感じましたが、それでも、積極的に取材に応じてくれました。そして、夏、ヨットを操る長江さんを船上で目の当たりにし、別人のようにイキイキとしている様子に正直驚きました。
奇跡的とも言われる術後の回復。その原動力が何だったのか、少しだけわかったような気がします。それでも、長江さんの心蔵の生体弁の寿命はあと数年足らず。
取材期間中、堀江謙一さんはじめヨットマン達の活躍が報じられるたび、その心中やいかばかりであったか察するにあまりあります。
審議委員の主なご意見
- さわやかな良い番組であった。世界一周したときの体験談がもっと入っていればさらにダイナミックな番組になったのでは。
- 波乱に満ちた真実の人生、運命のはかなさに深く共感した。テーマの選定も構成もよく、大変感動した。
- 人間の死生観を巧みに引き出し、聴取者の時間と彼の持っている時間を同列に意識させきかせることができていたと思う。
- 非常によいテーマだったので、もっと奥行きがだせたらと思った。
- 少しきれいすぎる番組だという感想をもった。
- インタビュアーはもっと突っ込むべきだと思う。もっと深く聞いてもいいのではないか。主人公の人間的なところが感じられない
- ナレーションを担当したアナウンサーの声がよく。放送全体にアクセントが生まれた。
- 主人公の心情が聴取者に伝わるラジオらしい良い番組であった。
- バッググラウンドミュージックが非常によかった。また、世界一周をした体験が、エリカさんの現在の職業選択につながっていると感じるので彼女の声が聞きたかった。