製作発表
『スペシャルドラマ 月に行く舟』
(10月4日(土)午後2時~3時24分放送、CBCテレビ製作TBS系全国28局ネット)の製作発表記者会見と一般試写会舞台挨拶が、東京都内で行われました。
屈託のない明るさと儚さを併せもつ女を演じた和久井映見さん、女に思わず惹かれていく相手の男を演じた谷原章介さん、そして脚本家の北川悦吏子さんが出席し、ドラマの見どころや撮影時の苦労などを語ってくれました。
北川悦吏子さん
このドラマの尺が1時間半ということもあって、普通の2時間スペシャルでも連ドラでも書けないような、一風変わったものがやれる枠なのではないかと思い、チャレンジをした冒険作です。
昨年は、男女が全然会わないで恋に落ちるのだろうか?という挑戦でしたが、今年は、駅でたまたま居合わせた男女が、列車が来るまでの間に恋とかするのかな?というところから出発しました。思いついた時はどうなるかわからなかったのですが、やってみたいという気持ちでスタートし、それがこんなに素敵な作品になるなんて嬉しいです。
先日、完パケを3回も見たのですが、ジワジワくる作品だと思います。最近はそういうものが少なくて…何回も見られる作品というのは意味のある作品かなと思っています。
和久井映見さん/水沢理生 役
この物語はたった1日の出来事の中で、少ない登場人物が、どう繋がっていくかということもありますし、その時のみんなの会話でその人たちがどんな風に生きてきたのか、このお話が終わった後どんな風に生きていくのかなどが想像できてしまうぐらい、素敵な台詞がたくさん散りばめられた作品です。一つ一つ聞き逃さずに見ていただきたいです。
谷原章介さん/篠崎涼太 役
僕も、10代20代とは、恋愛観といいますか女性に対する思いというものもだいぶ変わってきました。恋をしなくちゃダメだとも、結婚をしなきゃダメだとも思わないですし、そんなことではなくて、自分がときめいた気持ちとか、恋している気持ちとかをどう大事にしていくのかがとても重要なんだということを、今回の作品を撮り終えて、40代の今の僕が改めて思ったことですね。
堀場正仁(CBCテレビプロデューサー)
昨年に引き続き、脚本は北川悦吏子さんにお願いしました。
世に言うアラフォーの女性のラブストーリーですが、昨年とはある意味、真逆のドラマです。昨年は一度も会わずに恋に落ちた二人というお話でしたが、今年は最初に会って、わずか数時間で恋に落ちるかどうかというドラマです。男と女が実際に触れ合って、ほんの数時間一緒に時を過ごす中でいろんなことを感じて、見て、思いを共有していくという過程において、恋に落ちるのかどうか、どういう人間関係が作られていくのかなど、二人の心の変化や触れ合いを楽しんでいただけたらと思います。