常盤貴子
静流(しずる)という役は、岐阜で平凡な毎日を送っている女性で、私が今までやってきた役の中には、あまりないものでした。(脚本の)北川さんからいただいたお手紙でも「そういう役、常盤さんできる?」みたいな感じだったので(笑)、これはしっかりやらないといけないなと思い、自分なりに色々工夫し、役作りしてみました。
実際の撮影も、丁寧に日常を積み重ねていく撮り方だったので、静流がこの町で、淡々と暮らしている感じが出たのではないかと思います。
郡上八幡の景色もすごく綺麗に映っていると思うので、ドラマをご覧なれば、静流とともにこの町で生活している気分になれるのではないかなと思います。
谷原章介
今回、自分と同じ年齢くらいの役柄を演じましたが、(40代というのは)家庭と仕事の配分が変わってくるターニングポイントなのかなと思います。
僕が演じた航も、おそらくそれまで家庭をほとんど振り返らない仕事人間だったのでしょうが、あるきっかけで自分の人生を見つめ直すことになり、小さな出会いに心惹かれ、ささやかなことに幸せを見つけていくようになります。ドラマでは、ずっと逢わずに会話を交わす2人ですが、最後には出逢えたらいいな、と思いますね。楽しみにしていて下さい。