#536 9月17日

「王朝文化を守る 御簾」
京都府京都市(JR東海道新幹線・京都駅)
平安時代、貴族の屋敷の空間を仕切るために生まれた御簾。すだれの最高級品で、現在も御所や神社仏閣で使われています。縁(ふち)に平安の頃と同じ文様を織り込んだ御簾が今も作られ、王朝からの伝統と技法を伝えています。
すだれの最高級品、御簾。
平安時代から、間仕切りや目隠しとして使われてきました。
   
平安時代、貴族の住まいは壁がほとんどない開放的な造りでした。
空間を仕切るために使われたのが、御簾や几帳(きちょう)などの仕切り具。
   
御簾は、編んだ竹ひごの縁(ふち)に、錦などの織物を縫いつけたもの。
神社やお寺では、神聖な場所と俗界を隔てる「結界」として使われました。

江戸中期、京都御所近くで創業した「みす武(ぶ)」。
日本で一番古い御簾の専門店で、260年にわたって伝承された技法を守り、伊勢神宮や西本願寺、知恩院などにも納めています。
   
京都産の粘りのある良質な真竹を細く割った竹ひご。
日本間に合う黄色の染料で染めたあと、赤い絹糸を縦糸に、御簾独特の模様に編み上げます。
縁の模様は昔ながらの有職(ゆうそく)文様。
雅な時代の温もりが感じられます。
   
歴史と伝統も編み込んだ御簾。
王朝からの風が吹き渡ってくるようです。
   
お問い合わせ

みす武(みすぶ) 075−231−3822