CBC | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

  • YouTube[CBC公式チャンネル]

#523 6月18日

「庄川挽物木地」
富山県砺波市(JR城端線・砺波駅)

ろくろで仕上げる木の器、挽物。幕末の頃、越中・庄川では飛騨から切り出される木材を求めて多くのろくろ挽物師が集まりました。磨かれた技は受け継がれ、今も生産高日本一を誇ります。天然の木の模様は表情豊か。使うほどに味わいが増してゆきます。

この世に二つと同じ模様のない 木の器。
天然木の個性を、ろくろが挽き出します。
   
飛騨の山々を源に富山湾へと注ぐ、越中・庄川。
500年ほど前、加賀藩は、木材を調達するため、飛騨で切り出した御用木を庄川を使って流す流木事業を始めました。
それから300年のちの幕末、貯木場のあった荘川の町に、ろくろ挽物師たちが集まってきました。
   
挽物とは、ろくろで仕上げを行う木工品のこと。
縦に長く切った木は、じっくりと乾燥させて水分を抜き、硬く、変形しにくい素材とします。
   
庄川の挽物木地は、速い回転で削り出す「横ろくろ」が特長。
ろくろが一人前に挽けるまでに、10年はかかるといいます。

漆で化粧された製品は、一つずつ年輪の模様が異なります。
温もりのある木地は、使うほどに味わいが増していきます。
   
今も挽物木地の精緻な技を受け継ぐ庄川。
生産高全国一の木地を作り出しています。
   
お問い合わせ

但田(ただ)木地工房 0763-82-5301