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#519 5月21日

「手織り三河木綿」
愛知県西尾市(JR東海道線・幸田駅)

古くから繊維の生産が盛んだった三河地方。江戸時代、三河木綿は高価な織物として取り引きされ、三河縞は全国に知られるようになりました。地元で栽培した棉を紡ぎ、糸を染め、機で根気よく織り上げた木綿生地。昔ながらの伝統と温もりも織り込まれています。

温もりのある風合いが肌に馴染む手織りの木綿。
三河木綿は昔ながらの織り方を今に伝えています。

三河地方は古くから繊維の生産が盛んで、上質な白絹は朝廷への貢物として献上されるほどでした。
   
奈良時代、この地へ外国から始めて綿の種が伝わります。
三河は綿繊維発祥の地と称されましたが、綿の栽培が本格化するのは江戸時代に入ってから。
   
「三河木綿」は高価な織物として珍重されました。
明治に入ると、粋な縞模様の「三河縞」はブランドとなり、全国各地で売られるようになりました。
   
近年、再び注目を集めるようになった三河木綿。

地元で栽培した棉(わた)を手で紡ぎ、植物から抽出した塗料で糸を染め、根気よく機(はた)で織り上げていきます。
   
伝統的な手法で再現された「手織り三河木綿」。
素朴な味わいと共に、長い歴史をも織り込まれているようです。
   
お問い合わせ

手織り三河木綿保存会 西尾工房 0563-56-9075