#180 5月22日
『名古屋城二之丸庭園』
愛知県名古屋市(JR東海道線・名古屋駅)
かつての二之丸庭園は、谷の如く深い池と、木曾の山の如き森が生い茂り、 まさに「寝覚めの床」を映したかのようだったそうです。 今も残る北の一部からも、当時の様子が伺われます。
尾張名古屋は城で持つ――――。
金の鯱ほこで名高い名古屋城。
その城の主が、愛して止まなかったのが、
名古屋城二之丸庭園です。
名古屋市中区――――。
名古屋城は、尾張徳川家の栄華を今に伝えています。
1612年。
江戸幕府を開いた徳川家康は、
豊臣方の西国大名に睨みを効かす軍事上の要として、
新たな城をこの地に築きました。
城主となったのは、家康・九番目の子、徳川義直。
義直は、二之丸に当時としては珍しい
回遊式枯れ山水の庭を造り上げます。
それは、築城の際に集めた石を使い、
木曾の名所「寝覚めの床」に似せた豪快な庭でした。
木材と水運に恵まれた木曾の山々は、
尾張徳川家に、莫大な資産を与えてくれました。
義直は、その感謝の気持ちを庭に込めたと言います。
ところが、昭和20年。
尾張名古屋の象徴とも言える名古屋城も、
太平洋戦争の戦火を免れることは出来ませんでした。
焼け残った二之丸庭園は、
尾張徳川家の栄華を今に留めます