柔らかな風合いが手にやさしい「赤膚焼(あかはだやき)」。 奈良の都人(みやこびと)が愛用した器と同じ土が、 現代の暮らしに潤いを与えています。
しかし、都が京都に移されると、 陶工たちもこの地を離れてしまいます。 やがて、江戸時代の中ごろ、 奈良の地を治めた郡山藩主が京都から陶工を招き、 窯を再興。 仏教の教えを描いた「奈良絵」をデザインした 「赤膚焼」が生まれます。 1000年の時を経て、焼き物づくりの火が蘇ったのです。
古都の香りを伝える赤膚焼――――、 自然の力が、陶工の技を際立たせています。