今までの公演

#325 榎木孝明「兄、弟〜あに、おとうと〜」

今回のゲストは榎木孝明さん。鶴瓶さんは「遂にこの人が来てしまいましたね」と楽しみそうだ。スジナシのことがとても好きだそうで、中井さんも嬉しそう。スジナシファンのベテラン俳優と鶴瓶さんのコラボだ。スタートは榎木さんが板付き、鶴瓶さんはフレームインだ。

榎木は新聞を読んで座っている。読んでいるというよりも、顔を隠しているという感じである。鶴瓶は中に入ってくると、怪しそうに榎木の方を見ている。すると榎木は「ごめん兄ちゃん!!」と新聞を投げ捨てる。鶴瓶は「お前何してたんやホンマに」と言うと、榎木は「久しぶり」と気まずそうに挨拶。鶴瓶と榎木は兄弟のようだが、2人は再会を喜んでいるようには見えない。なにか事情があるようだ。

2人は2年半ぶりの再会。父親が入院しているようで、鶴瓶は榎木に何度も連絡していたが、連絡がつかなかった。急に榎木が姿を現したのには理由があった。それは謝罪だ。榎木は「吉田家の家名に泥を塗ってごめん」と謝る。鶴瓶は「つけられてきてないのか?」と心配しているが、榎木は「やっぱ自首するわ」と告白。榎木は罪を犯し、逃走中なのだ。「自首をする」と聞いた鶴瓶は驚くが「アカン。まず病院の親父に会いに行け」と止める。

榎木は、中学生のときの鶴瓶の一言が、転落人生の始まりだと考えていた。それは「お前の母ちゃんは本当の母ちゃんではないで」という一言。これを聞いてひどくショックを受けたようだ。それだけではない。おやつを分けるときも、お小遣いをもらうときも、いつも鶴瓶のほうが多かった。昔から、榎木は鶴瓶のことが羨ましかったのだ。榎木は、自分のダメな人生を鶴瓶のせいにしようとしている。しかし、どんな理由があろうと法律を犯すことは許されない。ただの言い訳にしかならないのだ。

すると鶴瓶はノートを手渡す。父親が榎木のことを心配して書いていたノートだ。鶴瓶が「97になる親父を、安心してあの世に行かせてやれや」と言うと、榎木は凄い勢いで立ち上がりノートを投げつける。榎木は「じゃあ何で2年半前止めてくれなかったんだ!!」と叫ぶが、鶴瓶は「甘えんなやお前!!何しに来たんや!!」と激怒。

しかし、鶴瓶は兄として弟の身が心配。「逃げ。はよ逃げ!!」と言うが、榎木は「疲れた」ともはや気力が無い。鶴瓶は「親父に何にも知らずに天国行かせたれや」と投げかけ、続けて「俺は信じてるよ。お前はそんなことできる奴じゃない」と優しい言葉をかける。心打たれた榎木は「親父のこと頼みます」と頭を下げる。すると鶴瓶は「70万しかないけど・・・これを持って逃げ」と封筒を持ってくる。弟想いの兄だ。榎木は受け取りづらそうだが、鶴瓶は後ろから榎木を抱き寄せ、背中を押す。榎木は覚悟を決め「ごめん!!すまんかった・・・」と深々と頭を下げると、お金を持って部屋を後にする。ここで中井さんのOKコール。

映画のワンシーンのようなドラマの完成に、スタジオ内では拍手喝采。とても奥が深いドラマが完成した。鶴瓶さんが「日本っぽくない顔ですよね?」と冗談を言うと、榎木さんは「インドとのクオーターなんですよ」と衝撃の告白。驚きでざわめくスタジオであったが、榎木さんは「嘘です」とあっさり。鶴瓶さんは「おい!!」とスタジオを笑いに包んだ。さらに榎木さんは、プレビュー中に「カメラさん上手いですねー」と大絶賛。超ベテラン俳優だけあり、撮られ方にもこだわりがある。榎木さんは「このカメラさんは一緒に芝居してくれてます。嬉しいですね」とご満悦。演じている人はもちろんの事、関わった人が全員でドラマを作っている。当たり前のように思えるかもしれないが、榎木さんはとても大事なことをスジナシで教えてくれた。

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