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#271

 

飯島直子 「譲らないふたり」

元祖癒し系女優、飯島直子さんの登場である。今回は、鶴瓶さんも大絶賛の大爆笑娯楽作品となった。

設定は観光地の土産物屋さん。ドラマは2人同時に入ってきたが、どうやら知り合いではなさそうな雰囲気である。さて主導権を取るのはどちらなのか・・・?

まずは鶴瓶さんがいち早くレジ前に立つと、「この店はおばさんの店で、今は自分が任されている」と言う。すると飯島さんから仰天発言が飛び出す。「私、ここの主人なんだけど・・」。余りにも意外な台詞に鶴瓶の動きが止まる。そして苦笑い。

ポロっと出た台詞だが、お互いが店主という主張してしまった以上、どちらかがお店の人ではないことになる。行きがかり上こうなってしまっては、鶴瓶さんも飯島さんも譲るわけにはいかない。店主でなければ自分が何役なのか?破綻する事無く、また一から作り直さなくてはいけない。スジナシの恐ろしさはこういうところにあるのだ。

そこで2人ともは自分こそが売店の店主だと言い張り、どちらも譲らない。

そして、「私がここの主人」「いやいや、私が主人」と証拠の無い会話を繰り返す。

父が経営していたが、最近亡くなってしまい、自分が跡を継いでいるという飯島。一報の鶴瓶は、おばさんが経営しているが、ちょくちょく店番を任されていて、今日も頼まれたという。お互いが自分のバックボーンをそれらしく語っていく。前半は鶴瓶が勢いに任せて一気に捲くし立てる。しかし柳に風といった感じで、飯島には全く効かない。余裕で受け流す飯島に鶴瓶が焦りはじめ、次第に主導権は飯島へと移る。そして、鶴瓶が何か言えば、その倍で飯島が言い返す展開となる。「死相が出ている」「髪はいつから脱け出した?」「悪霊がとりついている」「チャックが開いてるわよ」など自由奔放な台詞で鶴瓶を圧倒していく飯島。

ついには言葉巧みに鶴瓶を丸め込んで、徘徊老人に仕立ててしまう。鶴瓶もとうとう観念して、少し記憶が飛んでしまった老人になりきってしまう。

一歩も引かない飯島さんに脱帽の鶴瓶さんであった。

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