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CBCが東映等と共同制作し、今秋スタートする実写版「美少女戦士セーラームーン」の制作発表が120名の新聞・雑誌のプレス担当者を集めて盛大に行われ、全国1100人以上からオーディションで選ばれた美少女5人がお披露目された。
セーラームーン役の沢井美優さん(15)は「小さい頃から憧れていたセーラームーンを演じられてすごく嬉しい!これからは皆に憧れられる存在になりたい」と初々しく抱負を語った。





原作・武内直子  92年から96年のセーラームーンの連載は、アイデア・イメージがとめどなくひらめき、それがとてつもなく巨大な展開となり、作品に異様なパワーを吸い取られるという、ファンタジックでとんでもない仕事でした。私的には、世界征服も出来、すてきなダーリンまで連れてきたセーラームーンに感謝しつつ、『もうやりつくした、もうおわり』と一度は心に決めました。
 けれど、止まらない世界中からのファンレター、ファンコール、周囲のしつこいオファー。そして世界中どこの国へバカンスへ行っても、セーラームーンのグッズやコスプレに出会い、それを喜ぶ人々の顔を見て、世の子供達が(ついでに大人達も)、そんなにこの作品を望むのなら、『そうだ、まだ実写をやっていなかったわ。今度は実写で世界征服よ』と思い立ち、実写やりましょう、と言いました。
 女の欲望って果てしないのね。この星と人間を支えているのは女。女は大きくてもちっちゃくてもオンナ。オンナのパワーの源は夢でも恋愛でもなく欲望ですよ、皆様。願わくはオーディションで選ばれた美しい少女達が、欲望のカタマリでありますように。そうすれば実写版は大成功することでしょう。

 ビッグタイトル「セーラームーン」を実写という新しい形で挑戦!
これは、人が演じることによって、視聴者により身近な存在として感じて欲しいからです。
「大きくなったらセーラームーンになりたい」「私はマーキュリーがいい」”そんな想い=夢“を抱いてくれる女の子を1人でも増やしたいと願っています。
 そのためにも、番組では、女の子が共感できる日常的な部分(かわいさ・オシャレ・恋愛・学校生活)と変身後の強さ&かっこよさを上手く取り込んでいきます。
 5人の戦士については、オーディションでそれぞれのキャラクターにあった美少女を選びました。これからこの番組を通して光り輝いていってくれるハズです。温かく見守って下さい。
プロデューサー・岡崎剛之(CBC)  

 男の子たちが好きな変身ヒーローたちが「勇気」を奮い起こして戦うのに対して、月野うさぎを強敵に立ち向かわせるのは「夢見る力」なのではないでしょうか。私は、少女たちの夢見る力、つまり想像力を具現化させたキャラクターがセーラームーン=月野うさぎなのだと思っています。
 想像力を駆使する事によって、今まで人間は社会を構築し、経済を動かし、豊かな芸術を生み出してきました。しかし、今の日本を見ていると、人間は長きにわたって見ていた夢から覚め始めてしまったのでは、という薄ら寒さすら感じてしまいます。
 そんな今の日本に生きる少女たちにとって、そして夢というものに一番敏感な女の子たちにとって、セーラームーンの再登場はきっと大きな意味を持つものと確信しています。月野うさぎの夢見る力を、私の想像力を最大限に駆使して描き出したい・・・、これが今の私の抱負です。
監督・田崎竜太