御嶽山噴火 ~火山列島ニッポンに生きる~

【放送】 2015年9月27日(日) 午後3時30分~4時30分 

1年前の2014年9月27日(土)。
地上3000mを超える雲上で、正午前、穏やかな空気を切り裂く突然の噴火。
時速300キロともいわれるスピードで“噴石の雨”が、火口から打ち上がり、登山者たちの頭上に降り注ぐ。
岐阜と長野にまたがる御嶽山(3067m)の噴火だ。

火口付近にいた登山者を中心に、58人が犠牲になり、行方不明者は5人・・・。戦後最悪の火山災害となる。信仰対象の山としても親しまれてきた穏やかな御嶽山で、なぜこれだけの命が失われてしまったのか?
日本には110の活火山がある。これら山々の観測研究体制は、この1年、どう変わったのか?
御嶽山噴火後も箱根、西之島、浅間山など火山活動は活発化している。
ことし5月の鹿児島県屋久島町の口永良部島の噴火では、噴火警戒レベルは5とされ、全島民が、隣の屋久島への避難を余儀なくされ、帰島の目途はたっていない。
また、世界一の火山観測体制と言われる鹿児島市の桜島でも警戒が続いている。
この特別番組ではあらためて、気象庁や、火山噴火予知連絡会メンバーなどの専門家、学者、火山の麓で暮らしてきた住民、登山者や山小屋経営者、そして、あの災害で大事な家族を失った遺族らの声を聞き、“火山列島ニッポン”に生きる上で、知っておくべき大事なこととは何なのかを確認する。

“御嶽山噴火”は、私たちに何を問いかけているのか?
火山とどう向きあうべきかを考える1時間。

【ナレーター】森本レオ

【取材】北原 宙・中世古鋭児ほか【撮影】今井貴之ほか【音声】牧野敏則ほか
【編集】平野雄一郎【MA】今井志のぶ【構成】有本 整【プロデューサー】大園康志

【制作】CBCテレビ 報道部