第3話|「白蔵主」 |
百物語にいい話があると又市に誘われ、百介はとある山の中までやってきた。 この先の宝塔寺に「白蔵主」の伝説があるというのだ。「白蔵主」とは、古狐と、その子狐を殺した猟師、そして「白蔵主」という名の和尚の因縁の伝説。 別の地方に伝わる話のはずだといぶかしがる百介に又市は宝塔寺に伝わるもう一つの「白蔵主」を聞かせる。死んだはずの白蔵主はまだ生きていると。 そして又市は、この猟師は狐獲りでは終わらずに何人もの人間を殺しているという。 驚く百介の前に、その張本人である猟師・弥作が現れた・・・! |